裕太君の匂いと温もり ページ25
え、裕太君…
来たときから眠そうにしていた裕太君が、あくびしながら私のベッドに潜りこんできて
「あ、あの裕太君?」
声をかけると
裕『んー眠いの…少しだけ寝させて…』
布団を被り私に腕を絡ませ
あっという間にスースー寝息をたてはじめちゃって…
「ンフフッ…もう、裕太君たら…」
私も布団に潜りこみ
裕太君と向い合わせに…
「……これ何度目だろう…」
1番目は裕太君が体調崩して入院した時
そして2番目は私と裕太君の赤ちゃんが天国へ行っちゃった時…
そして…
いつもどんな時でも
裕太君が傍にいてくれたんだよね
裕太君の髪を撫で、そっと包んでみると
裕『こらッ…』
え、
裕『ママが帰ってきたらぜーんぶ言い付けちゃうからなッ…』
寝言?
裕太君疲れてるんだよね
お仕事しながら玲太のお世話
トントン
病室のドアをノックする音がして
看『ご飯ちゃんと食べられましたか?あ…』
「あ、えと完食です…」
あの若い看護師さんがベットの中の裕太君から目が離せずにいるから
「あの、すみません…少しだけこのまま寝させてて良いですか?」
看『玉 ちゃ ん…』
そうだった
この看護師さん裕太君のファンだった
裕太君から目を逸らすことなく
ズンズンとこちらに来たかと思ったら
看『お疲れなんですね///』
そう言いながら顔を覗き込み
『睫毛長い…ホントに色白だぁ…』とか言ってる
「あ、あの、」
看『あ、ごめんなさいッ…
じゃ体温…と血圧計らせてください』
体温計を手渡しそっと腕を出すんだけど
裕太君をロックオン
「あのぉ…」
声をかけるとやっと私の方をみて
急いで血圧計って、体温計チェックして、そそくさと病室を出てった看護師さん
「………」
裕太君たら相変わらずの人気者で
それはそれで嬉しいんだけど
それでもやっぱり
「……もぅッ…あなたは私のものだからねッ…」
少しだけヤキモチやいちゃった
裕『ンンンッ…ふぁ〜と、今何時?』
「もうすぐ7時だよ」
そう答えると『ヤベッ…』っ言って布団から抜け出して
玲太のお迎え行っちゃった…
「………あんなあっさり行っちゃって…」
布団にまた潜り込むと
ほんのりと裕太君の匂いと温もりが…
「裕太くーん…」
今日は消灯前に眠りにつけそうだゎ
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yukiっち(プロフ) - 桜さん» 桜さん…本当に長い間ありがとうございましたm(__)m書き終えやりきった感て、他が進みません(((^_^;)私もこのお話の裕太君と主ちゃんが好きで、読み返したりもしています。←はじめの頃の辿々しい文章力のなさ…桜さんも書き続けてくださいね!読ませていただきます! (2017年8月8日 11時) (レス) id: aea7ca1746 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - ふと最初から読み返してみたくなって読んでみましたが、やっぱりこのお話素敵過ぎます(;;)感動して気付いたら泣いてました(笑) (2017年8月8日 10時) (レス) id: 54b9345723 (このIDを非表示/違反報告)
yukiっち(プロフ) - ののさん…ありがとうございますm(__)mののさんのようにずっとこの作品を読んでくださっていた読者様がいたお陰で、完結させることができました。また、その後…書きたい…多分書くと思う!その時もまた宜しくお願い致します。 (2017年7月9日 18時) (レス) id: aea7ca1746 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - このシリーズが始まった当初から読ませていただいてました。完結おめでとうございます。また初めから読み返して楽しみます。またひょっこり現れてその後のエピソードが読めるのも楽しみにしています。 (2017年7月9日 16時) (レス) id: 99d771515a (このIDを非表示/違反報告)
yukiっち(プロフ) - 桜さん、いつもコメントありがとうございましたm(__)mどれだけ励みになったか…終わってしまい作者自身ももの悲しいというか…また他の書きかけのものに取りかかりますね!桜さんも素敵な作品を書き続けてくださいね(^-^) (2017年7月9日 15時) (レス) id: aea7ca1746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yukiっち | 作成日時:2017年4月22日 0時