殺戮の天使ちゃんと死の外科医 (ページ5)

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殺戮4 ページ5

『ここは、建物の中……だよね？』

『…………』

早くこの部屋から出たいので隣の部屋は続く扉を開ける

中にはスナック菓子があった

『こんなに大きな箱なのに､もう空っぽで何も入ってない。』

『……私くらいなら、この中にすっぽり入れそうだな』

お菓子を頂戴できたので小鳥のところへ戻る

ピョーピョー

『これ食べるかな……？』

そう言いスナック菓子の袋を開けた

すると小鳥は少しよろけながら下に降りてきてスナック菓子の前に来た

羽には血が滲んでいた

『怪我をしている……？』

私はゆっくり近づく

『片方の翼が血まみれだ……』

怖がらないようにゆっくり座り込む

『ほら、これ食べられる？』

ピョーピョーとなく

『……良かった。全部食べてもいいんだよ』

『……かわいいな』

多分、今少し顔が綻んでいると思う

『…………』

『……食べただけじゃ、まだ飛べないよね』

『……治してあげないと』

小鳥に手をかけると小鳥は少しびっくりしたようだった

『大丈夫、じっとしていて』

『これで大丈夫』

『でも心配だから連れて行くね』

小鳥を手に抱え部屋を出ようとした

突如、ガランと音が鳴る

『……向こうの部屋からだ』

『なんの音だろう……小鳥がおびえてる』

部屋を出た瞬間に部屋の扉が閉まった

『！…通路が……』

ピョーピョーと小鳥が手から逃げ出す

『だめだよ、逃げちゃ』

そう言って近づくが小鳥はまた逃げる

怖いのかな……

『……大丈夫、怖くないよ』

それでも小鳥は逃げて行く

『……待って』

また、逃げる

『……』

小鳥は木で打ち付けられた扉の前に行った

『怖くないよ。一緒にここから出ようよ』

『……ね？』

ピョーピョーと小鳥はないて今度は逃げない

『さぁ、早くこっちへ……』

小鳥はこっちに来ようと脚を動かした時…

ジャギンッと音が鳴っていきなり目の前に人が来た

その人の腕には大きなカマが抱えてあり血で汚れた

『……！』

｢今、お前は満ちた顔をしやがったな」

｢でも今は絶望だ……！」

｢今から3秒数えてやる。だからさぁ、逃げてみろよ！」

｢そして泣いて叫んで命ごいをしろ！もっと見せろ、絶望の顔を！」

そう言われて咄嗟に逃げた

逃げて、逃げて、逃げて、逃げて

そうだ……！隠れる場所があった……！

部屋へ足早に入る

あの人はまだ追ってきていた

箱に隠れて息を潜める

『行った……？』