第六章第十九話 ページ19
私達はホテルに帰るとパームさんはいなかった。
部屋も元通りになって何事もなかったかのよう。さっきのは夢だったのか？
私は自分の部屋に行き、明日の支度をする。
服は明日朝一に綺麗なの買うし、メイク道具も多少は持っている。
問題なのは明日のゴンだ。
私は一丁の銃を手に取ると念を込めた。
★
[ゴン目線]
夜、キルアがお風呂に入っているときに部屋のドアからコンコンとノックの音がした。
開けると「さっきぶり！」とAの姿。
「ゴンにこれ渡したくて。」
Aはホルスターから銃を一丁取り出すと俺に渡した。
「これ、中に弾が六発入ってるから！何かあったら使って。」
「え！？これ念弾！？」
Aは放出系。いつもAが手に持って銃をオーラで覆い、念弾を放出してるから出来る技で、Aの手から離れた銃で...ましてや念が出来ない俺にこれが扱えるのか？
「いや、ガチの弾。本当は念弾にしたかったけど、やっぱり念能力ないと扱えないし！」
そう言ってAの予備のホルスターと弾入れポーチも俺に渡し、Aは丁寧に銃の使い方を教えてくれた。
そして教え終わると俺の頭をポンっと撫でる。
「何かあったら絶対連絡してね。明日だけじゃなくて...これからも。」
「え？」
「私、明日にはこの国出ようと思ってて！」
ニコッと笑うA
「もうちょっと一緒に居ようよ！せめてキメラ=アントを倒すまで！Aがいると心強いんだ！」
Aは俺の頭から手を離すと手を後ろで組み、照れたように「心強いか〜」とまた笑った。
「けど、私はその戦いの参加する資格がないよ。」
そっか、カイトのことも話に聞いただけ。
キメラ=アントも一度も見たことがない。
そんなAをいきなりNGLに連れていくのは駄目だ。
「...ごめんなさい。」
「いいよいいよ！...だから何かあったら連絡してって言ってるんだよ！...銃は今度会ったときに返して貰うから。」
Aはそして小指を出してくる。
俺も小指を出すと小指と小指を握りあい、声を揃えて言う。
「ゆびきりげんまん、嘘ついたら針千本のーます！近いのチュー！」
親指をくっつけると、小指を離し、へへへと笑いあった
「それじゃ、....頑張ってね。ゴン。」
「うん....！！」
Aは手をふって扉を閉める。
俺は受け取った物を鞄の中に大切にしまった。
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焼き肉(プロフ) - Mizuさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけると創作意欲が湧いてきます！次の作品は未定ですが応援よろしくお願いします！ (2020年4月22日 19時) (
レス) id: a18e6f2f01 (このIDを非表示/違反報告)
Mizu(プロフ) - 作品読ませていただきました！もうすっごくすっごく好きになりました！！言葉を失うくらい素敵です！！他になんて言っていいかわかりませんが、、これからも応援させていただきたいです！！ (2020年4月22日 14時) (レス) id: 4855926a40 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あーさーさん» 最後までお読みいただきありがとうございました！！そう言っていただけて台詞だけにならないように工夫したかいがありました...！！ありがとうございます！ (2020年3月24日 1時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あーさー(プロフ) - 完結おめでとうございます！長い連載お疲れ様でした。キルア推しの私にはたまらない作品でした！各編の描写もとても丁寧で読みやすかったですしオリジナルも面白くて楽しく読ませてもらいました！大人キルアはさぞかっこいいことでしょう笑本当にお疲れ様でした (2020年3月24日 0時) (レス) id: 269b1665ad (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - 有希さん» お褒めの言葉ありがとうございます！逆に私はそういう描写を書くのが苦手なので羨ましいです(;o;)最後までお読みいただきありがとうございました！！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2020年1月8日 23時
