第四章第十三話 ページ13
ホテルの前でレオリオ達と待ち合わせをした私達は、クラピカと合流するとすぐに向かった。
ホテルの前につくと反対側からレオリオの姿が見える。
「久々！！全員集合だね！！」
そう、五人がやっと揃ったのだ。
永かったな。と思いながら皆の顔を見る。
ゼパイルさんは小切手の確認がてら別の掘り出し物を探すらしい。ゼパイルさん....ほんと良い人。
と思いながらもクラピカと話したいこともあるため私達はホテルの中に入った。
「それにしてもなんかオメー威圧感っつーか迫力みてーなもんが出た気がするな。」
「同じこと思ってた！」
いえーいとハイタッチするとクラピカはそうか？と首をかしげる。
「Aは前よりも綺麗になったな。レオリオは大して変化もないが。」
「ムカつく度も増したなオイ。」
「クラピカ....なんていい子に育ったの....」
さっきまでの意気投合はわずか数秒でなくなった。
おっと、クラピカの念のことについて詳しく聞くのが本題だった。
エレベーターに乗り込み、自分達の部屋に行く。
安心してくれ、部屋は片付けた。
ふかふかのソファーに座るとクラピカは旅団を倒した方法について話し出す。
「私の能力は旅団以外の者には使えない。」
もしかして....！！
「制約と誓約....？」
「さすがA。もともと念を知ってただけあるな。」
あまりオススメできないものだ。
制約と誓約は確かにすごい。
ルールをつくり、心に誓えばスゴいパワーが出せる。
けど、危険はつきもの。諸刃の剣だ。
「旅団でない者を鎖で攻撃した場合、私は命を落とす。」
クラピカの心臓には念の刃が刺さっているらしい。
....命をかけるなんて....
旅団のウブォーギンが倒された理由がわかった。
「何で....」
キルアは何か言いたそうだ。
「何で話したんだ！そんな大事なこと！」
立ち上がり、冷や汗をかいている。
「なぜだろうな。奴等の頭が死んで....気が抜けたのかもしれない。」
「まずいんだ！まだ残ってる！奴等の生き残りに記憶を読む能力者がいる！」
パクノダだっただろうか。
多分その人だ。
レオリオはこちらから近づかなきゃいいと言ったが、ノブナガが厄介極まりないのだ。
あの人は私だけじゃなくゴンとキルアも狙っている。
「私がヒソカとコンタクトをとっている。」
思わずえっ！と声をあげた。
「奴は私が鎖野郎だと知っている。一応協定は結んでいたが奴の狙いだった頭が死んだ今どんな行動に出るかわからない。」
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年9月16日 17時
