第一章第十四話 ページ16
三十分遅れで、飛行船は第三次試験会場についた。
降ろされたのは一本の棟の上。
「ここはトリックタワーと呼ばれる棟のてっぺんです。ここが三次試験のスタート地点になります。試験内容は生きて下まで降りてくること。制限時間は七十二時間。」
「それではスタート！頑張ってくださいね！」
第三次試験参加人数は四十一人。二人減ってるのだか..辞退したのかな..？？
「どうやって下まで行くんだろうね」
ゴンはうーんと考える。さっき外壁をつたっていった人がいたが、ムリみたいだった。
「下に通じる扉があるんだよ！きっ....と....へ？」
がちゃんと何か踏んでしまい、それと同時に足元が無くなる。
「A！！」とゴンとキルアが手を出すが、掴むことが出来ず、下に落ちてしまった。
ドテンとカッコ悪く尻餅をついてしまった。
「いてて..」と言いながらカタカタと音のなる方を見る。
301番のプレートをつけた背の高い針の刺さった男性が私をじっと見ていた。カタカタとしながら。若干恐怖を感じる。
「えっと..」
すると男性は私に腕につけるタイマーを渡した。
彼もつけてるし..と思いカシャンとつけるとゴゴゴと石板が扉に変わった。
なるほど、ここは2人で協力して行かなければいけないのか..。
「えっと、私はAです。お名前教えて貰ってもいいですか？」
「..カタっ..ギタラクル..」
「ギタラクルさんですね、よろしくお願いします。」
ペコッと頭を下げ、「では、行きましょう！」と言って扉を開けた。
★
「えー！！ウソでしょ！？まってまって！！」
「カタカタカタっ」
大変です、さっきまで順調だったのにハズレの部屋に入ってしまったみたいで、今、後ろから大きな岩が転がってきています。
かれこれ三十分間、岩からダッシュで逃げています。
なかなか次の部屋につきそうにないし..！！
私は腰に巻いてあるホルスターから銃を抜き取り、発をして岩に打つ。
ヒットガン！！
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年8月17日 17時
