家庭訪問 ページ37
インターホンの音が部屋に響き渡る。
お母さんが「はーい」と言いながら扉を開ける音がした。
私はすぐに階段をおりて玄関へ行くと、相澤先生がいた。
『お、お久しぶりです。』
「ああ、久しぶり。」とオールバックにしてる相澤先生。
「さぁ、あがってください！」
「お邪魔します。」
そう、今日は家庭訪問だ。
相澤先生は脱ぎ、揃えるとお母さんに続きリビングへと向かう。
リビングにはお父さんがいて、先生の顔を見るなり、ソファから立ち上がった。
『私、お茶入れてくる。』
リビングダイニングキッチンであるため、キッチンからリビングの様子が見れる。
お茶の葉を急須に入れながらチラリと見てみる。
相澤先生はソファに座り、お父さんとお母さんも対面している二人がけのソファに座っている。
「まずは、Aさんを危険な目にあわせてしまったこと、深く謝罪します。」
「いやいや！大丈夫ですよ！ね！」
お母さんがキッチンにいる私の方を見て言った。
『うん。寧ろ私の方こそ……。先生を信用してなかったわけじゃないんです…すみませんでした。』
「いや、ヴィランと会ってからのAさんの変わりようは分かっていました。もっとそばにいてあげるべきでした。」
「どうか今一度、雄英高校に任せては頂けないでしょうか。」と相澤先生は頭を下げた。
『先生！頭なんて下げなくても…！！』
お茶を入れ終えた私は、おぼんの上に湯飲みを置いて相澤先生のところへ急いで持っていく。
コトンと机の上に湯飲みを置くと、お茶が静かに揺れた。
部屋のなかはさっきと比べてやけに静かだ。
その空気を立ちきるように『それに、うちは全寮制に賛成してるので！ね？』
そう言ってお母さんを見る
しかし、お母さんはお父さんの方を向いていた。
「あなた…先生もここまで言ってくれてるし…いいんじゃない？」
「…あぁ。そうだな。」
お父さんは座り直すと、頭を下げた。
「こちらこそ、うちの娘をよろしくお願いします。」
お母さんと私も頭を下げた。
★
後からお母さんに聞くと、お父さんは全寮制に反対だったことがわかった。
「父親は、娘が大好きなのよ。」
お母さんはそう言ってリビングから出ていく。
リビングには私とお父さんだけ。
『お父さん…』
「ん？」と言いながらソファに座って新聞を読んでいるお父さん。
『頑張るから。』
お父さんは「…ああ。」とそれだけだったけど、私には十分すぎる返事だった。
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マルこう - うわああああ！！本当にいい作品でした！ありがとうございます！！！ (2021年9月13日 17時) (
レス) id: d0881c87cf (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» こちらこそイラストありがとうございました！！今、テンション上がってて最高です！本当にありがとうございます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 焼き肉さん» ありがとうございます！自分が書いたイラストが載っててちょっと慣れないですけど、嬉しいです！笑 (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» すみません！メッセージにお返事を書かせていただきました！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主さんのイラストを書かせてもらったのですが、Twitterなどでお渡しってできますか…？ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2018年2月25日 12時
