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※上鳴目線
恐る恐る病室へと入った
鬼沢はベッドから立ち上がり、テーブルの上にある俺のスマホを取ると『これ取りに来たんでしょ？』と言って俺に見せた。
「そ、そーなんだよ！」
さっきのことなんか聞いてませんよー感を出しながら俺は鬼沢からスマホを受け取った。
すると鬼沢はベッドの脇に置いていた大きめの鞄のなかから私服を取り出した。
『あのさ、話したいことあるんだけど…その前に…』
『服、着替えてもいい？』
今、鬼沢が着ているのは病衣。
そういえば、今日…退院するって…
全てを理解した俺は「すまん！どうぞ！」と言ってベッドのカーテンを閉めた。
『ありがと』とそっけなく言う鬼沢。
カーテンの中からはガサガサと着替えている音がする。
カーテンは閉まっているが、音に反応してしまい思わずカーテンから目を背ける。
『よし、着替えた。開ける。』
背けていた目が自然とカーテンの方へと向いた。
シャーとカーテンが開かれ、白いTシャツに短パンを履いた鬼沢と目が合う。
「…話って、なに？」
少し低めの声になってしまったのは、あまりにも鬼沢の目が真剣だったから。
『切島と轟と話してたの…聞いてたよね。』
俺はコクりとうなずく
『…あの時、止めてくれてありがとう。』
あの時とは、林間合宿のときだろうか。
『行くなって言ってくれなかったら…今頃私…切島達と勝己助けに行ってた。』
本当にありがとう
そう言って深々とお辞儀する鬼沢
「いいって！それより、鬼沢が行かなくてよかった。」
鬼沢は顔をあげると微笑した。
けど、鬼沢の手は微かに震えていた。
「そういえば！お父さん迎えに来てるんだろ？ロビーまで一緒に行こうぜ！」
家の方が安心するだろうと俺は鬼沢の肩に触れ、親父さんのところへ行くことを勧めた。
『うん。』
鬼沢は鞄を持つ。
俺は病室のドアを開けようとドアに手をかけると、同時にドアが開いた。
あれ？俺…ただドアに手をかけただけであって…力入れてないんだけど…
下を向いた顔がなかなか上に上がらない。
なぜなら、
病室の外にいる人の足が男の人で、靴が社会人が吐いてそうなピカピカの靴だったからだ。
いや、これって…
「君は…Aの友人か？」
ゆっくーりと正面を向く。
『あ…お、お父さん…』
お父様ぁぁぁぁあ！！！！
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マルこう - うわああああ！！本当にいい作品でした！ありがとうございます！！！ (2021年9月13日 17時) (
レス) id: d0881c87cf (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» こちらこそイラストありがとうございました！！今、テンション上がってて最高です！本当にありがとうございます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 焼き肉さん» ありがとうございます！自分が書いたイラストが載っててちょっと慣れないですけど、嬉しいです！笑 (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» すみません！メッセージにお返事を書かせていただきました！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主さんのイラストを書かせてもらったのですが、Twitterなどでお渡しってできますか…？ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2018年2月25日 12時
