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※上鳴目線
「たしか…あなたって上鳴くんだったっけ？」となんと俺の名前を知っているようだ。
「そうっす。上鳴電気です。」
ペコリとお辞儀をする。
「私は鬼沢三角(みすみ)。気軽に三角さんって呼んでね！」
ま、眩しい…！！
ニコーっと笑ったその笑顔はまるで神のように光って見えた。
「ねぇねぇ、ちょーっと聞きたいことがあるんだけど…？」
三角さんは口元に手を添えてひそひそと話す。
「上鳴くんってAの彼氏だったりする？」
…彼氏…？
その単語が頭をぐるっとまわり、理解するとボンっと頭から湯気が出る。
「あら〜？顔が真っ赤！もしかしてビンゴ？」
「違います！違います！」とブンブン手を振る。
「俺が一方的に好きっていうか…初めて話したときも俺がナンパしたみたいな感じでしたし！！」
しん…と静まりかえる病室
あれ？待て待て待て…
なんで親の前でナンパなんて言ったんだぁぁぁああ！？
いや、仲良くなりたいなぁって話しかけたけど！！！いや、待って！！！
怒ってませんように、と三角さんをそろーっと見る
なんと涙を流して笑っている
「ひー！ひー！上鳴くん！君すごいね！あの仏頂面にナンパとはね！」
今にも鬼沢が起きそうなくらい笑っている三角さんはとても楽しそうだった。
そして、「ねぇ！Aって学校じゃどんな感じなの？」と質問攻め。
俺はあーだこーだと伝えるとまた笑いだす。
この人を見てるとこっちまで笑顔になってくる。
気がつくともう空はオレンジ色になっていた。
それにしても鬼沢…起きねぇなぁ…
「ごめんね！こんな時間までおばさんの話に付き合わせちゃって！」
「いえ！楽しかったっす！…あの、明日、クラスのやつらと見舞いに来てもいいっすか？」
そう言うと三角さんは笑顔で了承してくれた。
「看護婦さんには私から言っとくね！」
「ありがとうございます！じゃあ、そろそろ帰ります。」
と、俺は病室から出ようとしたとき、「あ、待って」と三角さんが呼び止めた。
「A、小さい頃から出久くんと勝己くんしか友達いなくて心配だったの。けど、高校でのあの子のこと聞いたとき、安心したわ。本当にありがとう。」
「あの子ね、大人からよく“冷静だ”って言われるんだけど焦ると全然冷静じゃないの。だから上鳴くん。これからもあの子こと、よろしくお願いします。」
三角さんはとても真剣な目で、ああ、やっぱり親子そっくりなんだなと思った。
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マルこう - うわああああ！！本当にいい作品でした！ありがとうございます！！！ (2021年9月13日 17時) (
レス) id: d0881c87cf (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» こちらこそイラストありがとうございました！！今、テンション上がってて最高です！本当にありがとうございます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 焼き肉さん» ありがとうございます！自分が書いたイラストが載っててちょっと慣れないですけど、嬉しいです！笑 (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» すみません！メッセージにお返事を書かせていただきました！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主さんのイラストを書かせてもらったのですが、Twitterなどでお渡しってできますか…？ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2018年2月25日 12時
