42話 ページ42
そんな顔でお願いされたら断れるわけないじゃん・・
「あるもので作るから文句言わないでよね」
侑「文句なんて言わへん。Aが作ってくれるならな」
「わ、わかったわよ。ちょっと待って」
冷蔵庫にあるものでササッと作り侑に出す
「はい、買い物なんて行ってないからこんなものしか作れないけど」
侑「ん〜、美味そうやな〜。ほないただきます」
そう言って幸せそうに食べてくれる侑を見ながらこれからどうしようか考える
もうこれ出て行けなくない？
嬉しいような辛いような・・・
赤葦のことも考えなきゃだし
「はぁぁ」
侑「ため息ついたら幸せ逃げるで」
「もう逃げてるかもね」
侑「なんなんそれ？ほな逃げへんようにせなあかんやろ」
「・・そうだね」
そろそろ寝ようかと思った時、侑に名前を呼ばれ振り返る
侑「ちょっとこっち座り」
「なに？いきなり」
侑「Aは俺とここに住むん嫌なん？」
「嫌とかじゃないけど」
侑「俺はAとここ住んどって最初はどうなるか思たけど今はめっちゃ楽しいで」
「・・・」
侑「せやから出て行かんとってな」
「・・・」
侑「明日も明後日も、俺とここで飯食おな？」
「・・・」
侑「な？」
「・・うん」
侑「ん、ほなおやすみ」
「おやすみ」
自分の部屋に入りずるずると扉の前にしゃがみこむ
あんなの言われたらもう無理じゃん
出て行けないじゃん
せっかく諦める決心ついたのに無理だよ、こんなの
朝
侑「おはよーさん」
「おはよ、もう出るから。朝ご飯そこね」
侑「おん、ありがとぉな」
「じゃ」
侑「ちゃんと帰ってくるやで〜」
赤「A、おはよ」
「ん、あかーしおはよ」
赤「今日どうする？夜」
「あ、あのね、赤葦。昨日あの後侑に捕まって結局家に帰ることになり、マシタ・・・」
赤「・・・そうなんだ。じゃ引っ越しどうするの？」
「それもあれやこれやあって引っ越さないことになりマシタ・・・」
赤「そう。何となく予想はしてたけど」
「ご、ごめんね」
赤「それは何に対してのごめん？俺の気持ち？それとも引っ越さないことへの謝罪？」
「そんなんじゃないけど、赤葦にはいろいろ迷惑ばっかりかけたから」
赤「迷惑だなんて思ってない。だから謝らないでよ」
「うん」
赤「返事も改めて聞かせてね」
「・・・うん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
北さん(妹)にもっとナメる隙を与えてほしい【角名倫太郎】 EJPRAIJINの角名選手、親バカです【角名倫太郎】【EJPRAIJIN】
「 と も だ ち 」 と 結 婚 す る ま で【HQ】【短編集】もっと見る
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
道楽(プロフ) - さーやさん» さーやさん、すみません。訂正致しました。ご指摘ありがとうございます！失礼しました。これからもよろしくお願いします！ (2020年7月5日 16時) (
レス) id: a75a20ac26 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - いつも楽しく拝見しています。小森君じゃなく、古森君ですよ。 (2020年7月5日 15時) (レス) id: 0df12cbb2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：道楽
| 作成日時：2020年7月1日 14時
