八話、昼休み ページ8
私がチキンなせいなのだけど、結局あの視線の意味を聞くことができず、午前中の授業はずっと狙われていた感覚が。
そんなこんなで迎えた昼休み。
「Aちゃん！一緒に食べよ〜」
「ちゃこ！ うん、いいよ！」
ちゃこが食堂で食べると言っていたので一緒に向かうと、一つのテーブル席にA組女子が全員座っていた。
「あ、チャンAこっちこっちー！！」
三奈ちゃんが大きく手を振ってくる。
「ちゃこ、女子っていつも全員一緒に食べるの？」
「いや、今日は緊急集合なんや」
………緊急集合？
みんなの近くに行くと、座ってと促される。
テーブルには学食のトレーが並んでいるけど私はお弁当派なので予め持ってきていた包みをちょこんと置く。
「さて、全員集まりましたわね」
百ちゃんが確認すると同時に透ちゃんが待ってました！とばかりに
「第一回、A組女子会！始まり〜！！」
と言う。
女子………会…………！！！
「Aちゃんいきなりごめんね、みんな仲良くなりたいし、せっかく女子が増えたからいっぱいおしゃべりしよーって……」
「嬉しい……！私もみんなとおしゃべりしたいからとても嬉しい、ありがとう。ここに来るまで女子会どころか友達になりたいって寄ってくれる子がいなくて……。でも、今はみんながいるから私は幸せ者だね」
つい笑顔になって答えてしまう。
………？なんでみんな机に突っ伏しているの？？
私の左右に座っている響香ちゃんとちゃこが優しく私の肩を叩く。
「もう大丈夫……ウチらがいるから……！」
「Aちゃん、ずっと友達だよ！！」
「え、え？ 本当にみんなどうしたの？？ずっと友達って……私はそのつもりだよ！？」
と言うけど、いっこうに状況が理解できなくて頭にクエッションマークを掲げたままだった。
「Aちゃんを守らないとね」
「うん、近づく虫はどうにかしないと……」
なんて会話は私の耳には入らなかったのです。
「さてさて、気を取り直して………女子会といえばコレ！恋バナー！！！」
イエーイと言いながら盛り上げていく。
恋バナかぁ……みんなはどうなんだろう
「Aちゃん、なに他人事のようにしてるの？今日はどんどん私がAちゃんに質問して理解して仲良くなっていく方針なんだから！！」
「えぇ！？私？」
まさかのみんなでなく、私。
「ねぇねぇ、好きな人とかいないの？？」
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冬音 - 相澤先生がお兄ちゃんだなんてびっくりしました(笑) (2020年2月20日 22時) (
レス) id: 4b22177c0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 轟が友達になろうって言ったとき、「こいつ、まさかとは思うが個性強くしてもらうために話しかけた・・・・？」とか思ってしまった。ごめん。 (2018年8月3日 1時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 哀流さん» それ、書いててめちゃくちゃ思いました！（笑）でも爆豪くんならやりかねないと信じていたので（笑） (2017年11月12日 15時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
哀流 - 爆豪威圧で道案内とかやっぱ才能マンですねー。 (2017年11月12日 15時) (レス) id: f3d50ceb36 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 夏祈さん» 確認しました！ありがとうございます！！良ければお話しましょ！！！ (2017年11月11日 13時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむ | 作成日時：2017年9月6日 22時
