三話、再会できたね ページ3
「ん、じゃあ空いてる席に座れ。有栖。」
最も憧れているプロヒーローの相澤先生に促され、席に座る。
「朝のSHR終わりだから1時限目の準備しとけよー」
先生が教室から出ていくと、とたんに1-Aは騒がしくなった。
「なぁ、なぁ！」
隣の人がまず最初に話しかけてくれた。
「俺、上鳴電気っていうんどけど、隣よろしく！」
うん、こちらこそよろしくね。
なんて言おうと顔を向けると、目が合った。
「………」
ボッ！という音がしたと錯覚するほどに私は顔を赤らめてしまう。
だ、ダメだ！！！！あの低い声、短い髪、どれをとっても男子というものに慣れない！！！
恥ずかしさを隠すように下を向きながら
「よろ…………しく、おねがい………………し……ま……す」
とだんだん声が小さくなる。
上鳴くんは少し固まった後、近くの男子に
「やばい、惚れられたかも」
「んなわけねぇだろ」
という会話を繰り広げていたけど私は聞いていなかった。
「や〜、Aちゃん。相変わらずのハバネロだね〜！」
不意に前から聞き覚えのある声がきこえた。
「もしかして、『ちゃこ』？」
「あ、覚えていてくれた！？めっちゃ嬉しい！」
ちゃこ……もとい、麗日お茶子は花が咲くような笑顔になる。
「久しぶり！Aちゃん！何年ぶりやね、会えるの」
「う〜ん、と。小学校のときの夏休みに何回か会ったきりだよね……？」
「そうそう！懐かしい〜」
祖父の家に遊びに行ったとき、近くにあった公園で遊んで友達になったのがこの、ちゃこである。
小学生の頃より大人っぽくなったものの、面影が残っているのですぐにわかった。
といっても、もともと私は友人がちゃこ以外いないから覚えているのは簡単なんだけどね。
「ちゃここそ、私のこと覚えてくれていて嬉しい。」
と言うと、ちゃこの隣にまた男子がよって来た。
「有栖さん、麗日さんと友達だったの？」
「あ、デクくん。そうなんだよー！小学校の頃からの友達！っね？」
「う、うん！そうだよ！！」
ちょっと声が裏返りながら返事をする。
顔がまた熱くなる。
「あ、ハバネロや」
ちゃこ………私のこと、ハバネロって呼ぶのも変わってないよね………。
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冬音 - 相澤先生がお兄ちゃんだなんてびっくりしました(笑) (2020年2月20日 22時) (
レス) id: 4b22177c0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 轟が友達になろうって言ったとき、「こいつ、まさかとは思うが個性強くしてもらうために話しかけた・・・・？」とか思ってしまった。ごめん。 (2018年8月3日 1時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 哀流さん» それ、書いててめちゃくちゃ思いました！（笑）でも爆豪くんならやりかねないと信じていたので（笑） (2017年11月12日 15時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
哀流 - 爆豪威圧で道案内とかやっぱ才能マンですねー。 (2017年11月12日 15時) (レス) id: f3d50ceb36 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 夏祈さん» 確認しました！ありがとうございます！！良ければお話しましょ！！！ (2017年11月11日 13時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむ | 作成日時：2017年9月6日 22時
