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貴方side


深夜1時に目が覚めた。
やけにかわいた喉を潤しに水を飲む。

急になる着信音にびっくりする。
こんな夜中に誰だろう。

画面には「ゆうた」の文字。
珍しい名前にちょっと戸惑いながらも電話に出る。


「もしもし、ゆうたくん?」
ゆうた「あっAさん、夜遅くにすいません、今いいですか?」
「うん大丈夫だよ」
ゆうた「やまとが事務所に帰ってきたんですけど、様子おかしくて…今日Aさんの家に行きましたよね?」
「来たよ…」
ゆうた「なんかありました?」


ゆうたくんの問いかけに少し戸惑い、また涙が溢れてくる。
泣きながらも捻り出した「振られたよ」という言葉にゆうたくんは驚く。


ゆうた「えっやまとからっすか?」
「うん」
ゆうた「いやそれはおかしいっすよ」
「……え?」
ゆうた「やまとは今、号泣してAさんを呼びながらひたすら謝ってるんです」
「え、、、、、、でも、、、」
ゆうた「やまとに電話してあげてください。」


わかったと言って、電話を切りやまとに電話をかける。
呼び出し音が虚しく響くがやまとは電話に出ない。
しばらく待っても出ないから、あきらめて電話を切ろうとした時だった。


???「もしもし」
「ん、、、?もしもし、、鈴木やまとの番号で合ってますか?」
ひゅうが「俺っす!ひゅうがっす!」
「あ、ひゅうがくん。やまとは?」
ひゅうが「やまと頑固なので電話でねー!って横で泣いてます」
「今から行ってもいい?」
ひゅうが「もちろんっす!うちのリーダー復活させてください!」
「ありがとう」


電話を切り、タクシーを手配して着替えもせず部屋着ですっぴんのまま財布とスマホと鍵だけを持って家を出る。

頭の中はもう大混乱だ。
私のことを振ったのはやまとなのに、やまとは私以上に泣いている。
なんで?なんで?
ずっとそんな事ばかりが頭で繰り返される。

そして少しの期待もあったのかもしれない。
まだやまとは、本当は私のことすきなんじゃないかって、ほんの少しだけ期待していた。

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おかゆ(プロフ) - ルリさん» きゃーうれしい‪( ;; ᷇࿀ ᷆ ;;)ありがとうございます!! (2022年9月10日 21時) (レス) id: 96c0028693 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - え、、待ってこの物語めっちゃ好き (2022年9月10日 20時) (レス) id: 988147937c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかゆ | 作成日時:2022年8月21日 19時

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