53 ページ3
貴方side
やまとと解散した後、打ち合わせに行っていつも通り20時過ぎに帰宅する。
家の前で事件は起きた。
家の玄関前にダンボールが置いてある。
宛名を書いた伝票も貼られていないことから、直接この場に置かれたのだと推測する。
とりあえず、その荷物を家の中に持ち込んで中を開けてみる。
私はYouTuberではない。
これを面白おかしく話す術など持ち合わせていないのだ。
家にあるそのダンボールから異様な空気を感じながらもリビングの床に置き、ダンボールカッターを使って開けていく。
中からはものすごい量の紙。写真。そのふたつをクッション材にしたかのように真ん中にクマのぬいぐるみが置かれている。
気味が悪くなり、閉じようとするが何か嫌な予感がする。
その時スマホの着信音がなる。
その音にビックリして肩を震わせて、着信の主を確認する。
画面には「やまと」の文字。
ホッとして通話ボタンを押す。
「もしもし。」
やまと「おつー！Twitterみた？」
「おつかれさま！見てない！なんかあった？」
やまと「じんたんがあげた昨日の写真がバズりにバズってるのとAがやばい。」
「ちょっと今立て込んでるから後で確認するね。」
やまと「あ、ごめん忙しいのに！」
「全然平気」
そう言って彼氏からの電話を切ってしまった。
絶対に話すべきだったと、通話終了のボタンを押してスマホをそばに置く。
真ん中にあるクマのぬいぐるみをとりだす。
見た目に反してまあまあ重量感。
クマのぬいぐるみの背中を見てゾッとする。
背中を1度引き裂かれ、赤の糸で乱雑にもう一度縫製し直した後があった。
中になにか入っていることを想像するのは容易かった。
しかし恐怖が勝ってしまい一旦床に置く。
中にある大量の写真を1枚、また1枚と取り出してる。
わたしとやまととの隠し撮り写真。
それも私の顔だけ画鋲で刺され顔がわからなくなってるもの、私だけ真っ黒に塗りつぶされているものが何枚も何枚もコピーされダンボールを埋め尽くすほどの量になっている。
もちろん盗撮を沢山されているのも驚いた。が、ここまでの熱狂的なファンを怒らせてしまったことも怖かった。
そして、何枚も書かれた手紙の方を見る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 605人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おかゆ(プロフ) - ルリさん» きゃーうれしい( ;; ᷇࿀ ᷆ ;;)ありがとうございます！！ (2022年9月10日 21時) (
レス) id: 96c0028693 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - え、、待ってこの物語めっちゃ好き (2022年9月10日 20時) (レス) id: 988147937c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おかゆ | 作成日時：2022年8月21日 19時
