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やまとside
2人でタクシーに乗り込み行き先を告げる。
俺の家だ。
「今日も行っていいの？」
やまと「泊まれる？」
「もちろん。朝から打ち合わせだけど、仕事道具あるしそのまま行こうかな」
そう言うAさんの手をとるとキュッと握り返してくれる。
可愛い仕草にみぞおちの辺りがギュッと締め付けられる。
「あ、そう言えば…」と言って取り出したのはクロムハーツの箱。
「もっとロマンチックに渡したかったけど、早く見せたくなっちゃった」
そう言われて受け取る。
中にはキーケースが入っていて、まさかと思って開けると、キーケースに仕舞われた鍵。
いや、当たり前なんだけど、この鍵はきっと…
「私の家の鍵。うちにもいつでも来てね」
やまと「まじ？！うれしい！！ありがとう！！」
俺がクロムハーツの財布を使っていたり、アクセサリーを付けているのを見ていてくれたのだろう。
その事実も嬉しくてもう一度箱にしまう。
やまと「大事にするね。」
「私も今日も持ってる！ふふ」
そう言っているAさんがかわいくて、頭を撫でる。
コンビニに寄ろうと、家の手前で降ろしてもらう。
人通りが少なくなった夜。
俺らは手を繋いで歩いた。
「やまとくん、」
やまと「やまとってよんでたじゃん、A」
話掛けようとした彼女話の言葉を遮って俺の呼び方を訂正すると、少し照れたような嬉しそうな素振りをして「やまと」と、呼び直す。
「定着するまで時間かかりそう」
やまと「俺も」
何話そうとしたの？と聞くと、もうわすれちゃったといっている。
やけに嬉しそうなAは、「やまと、やまと」と仕切りに俺の名前を呼んでくる。
なれようとして居るのだろう。
「なに〜」と言って、頬を摘むとびっくりした顔でこちらを見てからニコニコと笑って、俺の顔を摘み返してくる。
「バカップルじゃん」
やまと「仲悪いカップルよりいいじゃん」
Aさんはそれもそうかと言って俺の手を引いて少し前を歩く。
カメラを構えてシャッターを切ると同時に振り返って満面の笑みを浮かべた。
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おかゆ(プロフ) - ルリさん» きゃーうれしい( ;; ᷇࿀ ᷆ ;;)ありがとうございます！！ (2022年9月10日 21時) (
レス) id: 96c0028693 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - え、、待ってこの物語めっちゃ好き (2022年9月10日 20時) (レス) id: 988147937c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかゆ | 作成日時：2022年8月21日 19時
