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Aside
しばらく車を走らせれば小洒落たレストランに着く。
『わざわざ予約してくれたの?』
り「デートですから。」
そう言いながら、ドアを開けて手を差し出してくれる。
その手を取ってふわりと立ち上がればりょうくんがまた口を開いた。
り「今日の格好すごいかわいい。俺、青ってすき。」
『あら。ありがとう。今日はね、天気が良かったから夜空も綺麗かなって思って夜空に合わせたコーデなのよ。』
褒められてご機嫌の私はくるりと回って見せた。
り「ふふ。本当かわいい。」
こんな私にも笑ってくれる。
本当にりょうくんの隣は落ち着くなあ。
なんて思いながらレストランに入り、食事と会話を楽しんだ。
り「今日はもう予定ないの?」
『ないよ。』
り「じゃあもう一つ、見せたいものがあるんだけど。」
そう言って車を走らせれば、どんどん山の中に入っていく。
どこにいくの?って聞いても教えてくれない。
どんどん山を登って、少し開けたところに車を止めて2人で降りる。
『わ…綺麗…』
り「ふふ。でしょ?夜空と夜景、いいコンビネーションだよ。」
お洒落な事をいうりょうくんに「何言ってんの!」なんて言いながら笑えば、りょうくんはまた笑う。
『りょうくんは彼女はいるの?』
り「もうしばらくいないなあ…」
『そうなのね。』
こんな素敵なところに連れてきてくれるなら、きっと他の女の子にもしているでしょう。さぞかしモテるんでしょうね。なんて心で悪態をついていれば、りょうくんが私の手を握る。
『…?!?!』
驚いた顔をしてりょうくんの方を振り向く。
「ちょっとだけいいかな?」と笑顔を向けてくるりょうくん。
まあいいか。と思いそのまま2人で夜景を眺めた。
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時