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#13 ページ13

Aside

2人で夕飯を食べ、車に乗り込む。
ふと、りょうくんが口を開く。

り「話したい事があるんだけどさ、あんまり周りに聞かれたくないからうちでもいい?」

家!!!話したい事!!!
いろんな情報に惑わされながらも、「いいよ。」と平静を装って答える。

しばらく車を走らせれば見慣れた道を通り、ここをまっすぐ行けば私の家と言うところを右折。
そして少し車を走らせればりょうくんの家だった。

『えー!!近い!!』

思わず大きめの声を出せば、「でしょ」と返事をしながらいつものようにふふ。と笑っている。
笑顔がかわいい…



り「どうぞ。」

りょうくんの声と共に「お邪魔します。」と部屋に入る。
本当に男の人の一人暮らしなの?というくらい片付いた部屋。

『おしゃれ…』

り「そう?飲み物…なにがいい?」

『あったかい何かを…』

そう答えれば、コーヒーをいれてくれる。
そのコーヒーもドリップコーヒー。
美味しいコーヒーを片手にソファに座ってりょうくんが落ち着くのを待っていれば、すぐに隣に座ってくる。

り「話…いい?」

『あっ、うん。』

そう答えれば、淡々と自分が見た事やマスターに聞いたことを話してくる。
私は相槌を打つのも忘れて茫然とするばかり。
頭の中はどうごまかそうか、なんて事ばかり考えていた。

り「で。俺はここまでの話を聞いて良くない事だと思ったの。でもAちゃんの話を聞いてないからなんとも言えなくて。Aちゃんはどうしたいの?」

『もう、あの人とは連絡をとりたくない…』

ああ。飽きれただろうな。
連絡をとりたくない人と連絡をとって、元カレという事もバレて、まだ未練あるとか思われちゃってるかな…なんて。
ネガティブなことを考えていれば、りょうくんが口を開く。

り「じゃあ、まず着信拒否しよう!」

その前向きな言葉に目を丸くした。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時

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