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掴んだ腕。抱きしめた身体。
全部が冷たくなっている。
「ごめん…全部俺のせいだ」
元々小さかった体がもっと小さくなっている気がした
「太輔くん…苦しい」
「あ、ごめん……A?」
無意識に力が入った腕を緩めると
苦しそうに息をするA
「おい!大丈夫か!A!」
まるで、雨水に溺れたかのように
「A!A!」
呼びかけても返事が出来てない
ただ、呼吸の仕方がおかしいA
何が起きてるかなんて分からなくて
頭が真っ白になった
まさか…このまま死んだりしねえよな…?
「太輔!…とAちゃん!?どうした!大丈夫か!?」
雨の中に聞こえた渉の声
「呼吸が、急におかしくなって、倒れて、それで」
「落ち着け太輔!とりあえず宮田のところ運ぶぞ!」
その言葉に操られるように
Aを抱き抱えて階段をおりた
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「え!?ワッターとガヤさん!?ど、どうしたのそんな慌てて!…え!?誰!?てかなんでそんな濡れてんの!?」
「宮田とりあえずベッド貸して!」
「う、うん。は、早くこっち!」
宮田に誘導された場所にAを寝かせる
「佐藤さん!?大丈夫!?分かる!?」
「なあ宮田、A死んだりしないよな?」
「何があったの…とりあえず体温めなくちゃ。着替え…予備の体育着があったと思うから持ってくるね」
慌ただしく奥の部屋に向かっていった宮田
「Aちゃん!?大丈夫!?」
扉が思いっきり開いて、ニカとカナ、北山もきた
「え!?みんななんで揃ってるの!?なんでカナちゃんまでいるの!?」
「Aちゃんが心配だからに決まってるじゃん」
「だからって他校の校舎勝手に入ってきちゃだめだよ。怒られるの俺なんだから。でもちょうど良かった。佐藤さん着替えさせてあげて?あと熱も測ってあげて?」
宮田から体育着と体温計を受け取ったカナは
そのままベットのカーテンを閉めた
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よこざわ(プロフ) - アヤさん» そう言っていただけて光栄です(涙)更新頻度遅くなるかと思いますが、気長に完結まで待っていただけると幸いです! (2022年10月10日 2時) (レス) id: 9a6785ae4e (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 大好きなお話だったので、更新再開嬉しいです。 (2022年10月9日 23時) (レス) @page13 id: 7edd60c260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よこざわ | 作成日時:2021年8月23日 20時