29:気まずい ページ29
早速、部活が終わってすぐにAの家へ。
今日は1日中、テンションが下がりまくりだった。
“はぁ…。”と何度も溜め息をついていると、
「うるさい、スガ。」
と、大地に怒られてしまった。
「よし。」
ピンポーン、と彼女の家のインターホンを押した。
ドアが開くまで、スー…と深呼吸を1回。
「あ。」
「あれ?」
するとドアを開けたのはA本人だった。
顔色は良かった。
「俺、お見舞いに…。」
「!熱、すぐ下がっちゃって。」
「そ、そうだったんだ…。」
なんというか、気まずい雰囲気になってしまった。
「とりあえず、入る?」
「!うん。」
流石にこの重たい空気、変えなければ。
*
俺達は2階へと上がって、Aの部屋に入る。
何度か入ったことはあるが、あまり内装は変わっていなかった。
俺は先ほどコンビニで買ったものを彼女にあげた。
そして床に座る。
「ありがとう。」
「ううん、ごめん。俺の熱うつったんだよね。」
「いや、全然。大丈夫。」
と、Aはいつも通り接してくれる。
俺だけかな。こんなに緊張しているのは。
しかし俺はこの時、“あること”を言おうと決意した。
「昨日の、Aが何回も謝ってたよね。あれさ、俺が原因なのに“ごめん”って一言も言えてなかった。」
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紫推莉 - 本当に面白かったです。大学生編があったら絶対読みます!!いい話をありがとうございました! (2022年6月12日 12時) (レス) @page37 id: 476647d32d (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - ☆天香☆さん» コメントありがとうございます。私もどのような流れでくっつけていこうかなと迷っています(笑)頑張っていきますのでよろしくお願いします。 (2019年11月19日 17時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
☆天香☆ - ただただ純粋でにぶちんな二人が愛しいです・・・!!お前ら早くくっつけ!!と思いながら読むのが楽しいです。応援させて頂きます! (2019年11月19日 12時) (レス) id: 63e3e21700 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 海石榴《ツバキ》さん» コメントありがとうございます。頑張って更新していきますのでどうぞよろしくお願いします! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
海石榴《ツバキ》(プロフ) - とても面白かったです!応援してます! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 906a0c9fbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノン | 作成日時:2019年11月17日 15時