家庭科室の、【地縛少年花子くん】 (ページ24)

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苦しめたページ24

ネネちゃんが新しい生徒と一緒にやってきた。

…その前に、廊下に花子くんの姿があった。盗み聞きをしているのか、それとも気になって見ているのか。

　
「私は、Aです。よろしく。」

　
私が自己紹介すると、コウくんはボンッと顔が真っ赤になっていた。

沸騰しているやかんのようだ。

　
＊

　
そして2人は椅子に座る。

　
「あのっ、噂でA、さんに会えば綺麗になれるっているのは本当ですか！」

　
私に対して敬語だなんて、彼は幼くて可愛らしい。クスッと笑ってしまいそうだ。

　
「あはは…。それは嘘だよ。私にそんな力ないから。」

「！」

　
一瞬、彼は驚いた。しかし、すぐ元通り。

すると今度は彼女が口を開いた。

　
「あのね、Aちゃん。聞きたいことがあるの。」

　
突然雰囲気が変わってしまったネネちゃん。何を聞くのか大体わかった。

　
「前も…聞いたことなんだけど、なんで、その…。ここにいるのか教えてほしいなって。友達のことは、ちゃんと知りたいなと思って。」

「俺も、気になる。」

「！」

　
2人が私のことに対して真剣な顔をしているのが、苦しい。

死んだ人のことなんて、どうでもいいのに。でも、ちゃんと伝えないと、と思う自分がいた。

　
「私、親友を殺したの。」

「し、親友を…？」

　
2人の不安と驚きの色が出てきてしまっている。

　
「うん_____________私をお人形と言った張本人。そして、散々苦しめた黒幕。」

「…っ！？」

　
それにはちゃんとした理由があった。理由と言っても、私の自己中心的なものである。