ふたたび ページ23
放課後。
「先輩先輩!」
「?」
寧々は源光と出会った。ふと、廊下で。すると彼はいつもよりテンションが高めで、あることを尋ねてきた。
「知ってますか!この学校の都市伝説!」
そう。今話題となっている都市伝説だ。
「知ってるよ!お人形さん、でしょ?」
「はい!俺、今日会ってみようと思いまして!」
「祓っちゃうの?」
寧々は眉を曲げ、不安そうにした。最近彼女とは仲良くなったばかりだ。不安もそれなりにある。
「いえっ、クラス中で結構流行ってて、気になっちゃって…。先輩はもう会いましたか?」
「もっちろん!会いに行ったよー。もう、可愛くって!」
実はこの2人。廊下とは言ったものの、その廊下はあの女子トイレの前。
そう。花子さんがいる女子トイレ。
「…ふーん。」
当然だが、彼はばっちり聞いていた。
「…というか、ヤシロ掃除してない…。」
不満を持ちながら。
*
そして2人(+花子くん)は家庭科室の前まで来ていた。
「夜じゃなくてもいいんですか?」
と、光。
「うん!夜じゃなくても、彼女には会えるよ!」
ここから噂と少し違ってきている。
噂が変化するのはいつなのか。それとも寧々が変えてくれるのだろうか。
光はゴクンと喉を鳴らし、ドアをゆっくり、ゆっくりと開けた。
すると中には、いつものように彼女の姿があった。
「Aちゃん!」
「!ネネ、ちゃん?」
Aは寧々の声で一瞬ビクッと驚いたが、寧々の姿を見ると少しホッとする。
「今日はね、新しい友達を連れてきたの!」
「!」
そしてAは隣の彼を見て、この前のように驚き、怯えている様子。
「お、俺は源光っていいます!噂が気になって来ちゃいました!」
彼は元気よく自己紹介をした。
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のんのん - おおお面白いです!いっぱい読みます! (2020年7月28日 16時) (レス) id: 7c57b8ea8a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます! (2020年3月4日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 最高! (2020年3月3日 20時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - なおさん» ありがとうございます。 (2020年2月23日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
なお - ノンさん» いえ笑更新楽しみにしてますね! (2020年2月22日 20時) (レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノン | 作成日時:2020年2月16日 12時