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そして数分後。着替えが終わったらしい。


俺は廊下につまみ出された。ちょっとした女子トークが微かに聞こえたけど…。





先程、窓から覗き込もうとしたら、ヤシロが恐ろしい顔で鍵を閉めた。









 
「じゃじゃーん!可愛いでしょ!」


「おぉ!」









 
パチパチと拍手。









 
少し大人しめのワンピースに着替えていた。そしていつの間にか前髪と毛先は綺麗に整っていた。さっき切ったのだろう。すごいな、ヤシロ。









 
「は、恥ずかしい…。」









 
と、照れているAが全力で可愛い。抱きつきたい。









 
「可愛いよAちゃん!“お人形さんみたい”!」


「…っ!」









 
(や、やばい。)









 
Aはお人形と言われるのを嫌っている。まさかのヤシロがこのタイミングで…。




 
いや、俺が言ってなかったのが悪いんだ。A、大丈夫…かな。









 
「…ありがとう、ネネちゃん。」


「!」


「良かった!」









 
ほっ、と安心した。一瞬戸惑った様子だったけど…。


でも洋服にはとても気に入っているみたい。楽しそうで何よりだ。









 










 
その後。まだまだ居たいと駄々をこねているヤシロを家に帰した。もう遅い時間だから。









 
「それにしても良かったねーA。」


「うん。」









 
待って。ちょっと微笑んでる。オーラが、花が、見える。可愛い。









 
「!…どうしたの。」









 
俺はやっとAに抱きつくことができた。少しヤシロの匂いがする。









 
「絶対にAはモテる!」


「モテないよ。」


「モテるよ!ぜーったい!」









 
実際、俺は完全にAに惚れている。


あぁ、なんで生前の時にあまり関わらなかったんだろうと後悔する。今じゃもうお互い死んでいるし、更に俺はこの学校から出られない。









 
「さっき、ネネちゃんがお人形さんって言ったでしょ?」


「!うん。」









 
自分からさっきの言葉を言ってきた。









 
「別に嫌だなっては思わなかった。」









 
驚いた。そんなことを言うのは“初めてだ”。









 
「それに、もうすぐ“ちゃんとした友達になるから”それまでの我慢、かな。」


「!」









 
俺はゴクンと喉を鳴らした。

俺が友達→←お楽しみ



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設定タグ:地縛少年花子くん , 柚木普 , 柚木つかさ   
作品ジャンル:恋愛
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のんのん - おおお面白いです!いっぱい読みます! (2020年7月28日 16時) (レス) id: 7c57b8ea8a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます! (2020年3月4日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 最高! (2020年3月3日 20時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - なおさん» ありがとうございます。 (2020年2月23日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
なお - ノンさん» いえ笑更新楽しみにしてますね! (2020年2月22日 20時) (レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノン | 作成日時:2020年2月16日 12時

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