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「じゃあ、零下さん。入って来て。」


(…よし。)









 
教室から先生が私の名前を呼ぶ。




そういえば、ここ。中等部もあったんだっけ。









 
クラスの雰囲気はどんな風だろう。



 
友達は作らないとか言いながら、実際人の目は気にする。









 
私が廊下から教室に入れば、少しざわつく。









 
そして黒板に名前を書いた。









 
「_______零下Aです。よろしくお願いします。」









 










 
「美人だよね!?」


「寧々ちゃん、テンション高いね…。」









 
その後。






 
八尋寧々は、赤根葵とお喋り中。


寧々のテンションに少し引いている葵。









 
「スタイルも良いし、憧れだ…!」


「そうだ。今から話しかけてみようよ!」


「良いね良いね!」









 
この流れから、転校生とお喋りするパターンとなるだろう。しかしそうはいかない。









 
「うっ…。」


「こ、これは……。」









 
そう。実はAの周りをクラスメイトが囲っているのだ。





 
そして質問攻め。


更にAの姿が見えない。









 
「寧々ちゃん。放課後にしようか。」


「そ、そうだね…。」









 
諦めた2人であった。でもその時。









 
_______ガタッ!









 
「?」









 
大きな物音が教室中に響いた。その音は、なんとAからだった。







 
Aは席を立ち、教室から出て行く。









 
皆は騒然。

五→←三



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設定タグ:地縛少年花子くん , 花子くん , 柚木普   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ノン | 作成日時:2020年1月26日 18時

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