ミえるヒト。【地縛少年花子くん】 (ページ2)

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ニページ2

1番酷かったのは中学3年生の時。

あの時は、ちょっと警察沙汰になった。

　
帰り道。私が1人で歩いていると1人のお婆ちゃんが蹲っていた。

　
「どうしました？」

　
普通に声をかけた。理由はただ1つ。困っていたから。

後ろから声をかけると、少しびくっと肩が上がった。

　
「…探してるの。」

「何を、ですか。」

　
「……。」

「？」

　
何を探しているのか。

　
私はお婆ちゃんの真正面にしゃがんで、表情を見た。

　
「お婆ち_______！？」

「________アンタのような、キレイな目。」

「！？」

　
気付いた時には遅かった。

　
そう。お婆ちゃんの顔には目がなかった。

　
________そこからの記憶はほとんどない。

　
ただ、そのお婆ちゃんに連れ去られて両親は警察に連絡。

　
そして私がいた場所は森の中。

お婆ちゃんの姿はなかった。

　
結果として、私が1人で森に行った、ということになった。

　
だって、信じてくれないだろうから。