アンタの作戦には乗らないから。【音駒】

２９の作戦 ページ29

試合が終わり、皆は片付けをしている。


皆は色々と交流している中。「このままでは終わらせない。」そう思ったAは、緊張はしたものの、日向と影山に話しかけた。









　
「あのっ。」


「「？」」









　
「日向君と影山君…だよね。さっきの速攻すごかった！感動したよ私っ！」









　
と、自身の名前を言う前にぐいぐいと2人に近づく。









　
「えっと…。」









　
戸惑う2人の反応を見て、あっ、と我に返る。









　
「はじめまして！私はマネージャーの黒尾Aです！」


「あっ、おれは日向翔陽です！」


「影山飛雄、っす。」









　
と、このように2人と親しくなっていくが________？









　


　
______数分後。









　
「嫌だ！まだ2人とお話したい！」






と、A。

　









「駄目だ！新幹線の時間があるんだから！」





　
夜久が必死でわがままを言うAの腕を掴む。









　
「す、菅原さん…！もうちょっと、もうちょっとだけ！」






と、日向。









　
「駄目だ日向！」





　
菅原は日向の肩を掴み、バタバタしているのを止める。









　

そう。この2人。とてつもなく親しくなった。いや、親しくなりすぎたのだ。









　
「Aちゃん、ごめんな。」


「ごめんなぁ。烏野のチビちゃん。」









　
菅原と夜久は、母親のような表情で申し訳なく謝罪する。








　
彼らの表情を見て、2人は仕方なく、というかやっと諦めた。

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