アンタの作戦には乗らないから。【音駒】

１７の作戦 ページ17

“ふぇ…すみません…。本当にごめんなさい。”とあかりちゃんは皆に謝罪をしていた。









　
「なんだ、良い子じゃん。ね？」


「そふなふぁけなひしゃん。(そんなわけないじゃん)」









　
未だに口を押さえられている私。



　
いじめて楽しいか。あ、性格悪いし、楽しいんだろうね。この兄は。









　
「ま、今回の合宿は“録音が欠かせないんだろうな”。」









　
私はコクッと頭を縦に振った。









　
＊









　
そしてその後は大忙し。









　
マネージャー達で集まってちょっとした挨拶。





　
烏野に、新しくやっちゃんがマネージャーに入ったらしい。









　
ま、私のところにも新しいマネいるんだけどね。









　
「えっと…。1年の浅野あかりですぅ…。よろしくお願いします！」









　
1つ言っても良いかな。


キャラ、どうしたんだろう。









　
というか、語尾を少し伸ばすのどうにかしろ。









　
「よ、よろしくねー。」









　
ほら。ほら！皆、顔引きつってるって。









　
「まだ、慣れていないところがあるけどそこのところはよろしく。」


「わかった！」









　
私はフォローに入った。


あのままでは、空気が重すぎる。









　
＊









　
「えっ、日向君と影山君遅れて…！？」


「そうそう。ごめんなー。」


「そ、んな…。」









　
烏野の副主将、菅原君から聞いた。


あのコンビがいない、とは…。









　
「ほんっと、Aちゃんって日向と影山好きだよなぁ。」









　
ちなみに。兄と名前がかぶるので名前で呼んでもらっている。







　
菅原君とは、結構仲が良い。

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