25滴：言っちゃえ ページ26
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「じゃあそれをお母さん達に言えばいい」
「え！？」
広樹君も広樹君でAちゃんと同じ反応をした。
「まだ君は中学生なんだよ？毎日苦しみながら生きなくていい。楽しまなきゃ、人生を」
「でも…絶対に許すわけが…」
「その時はもう、親の意見を無視したり…あ、さぼるとか」
「「え！？」」
今度は姉弟揃って驚く。
「だってそうしないと諦めたりしないと思うなー」
まだ彼は中学生。これから先、高校、大学などへ行く。無理をしたら体を壊してしまう。
「わかりました。僕言ってみます」
「よし！」
決心着いた広樹君の目。同一人物とは思えない表情。Aちゃんもホッとしている。
…その時だった。
「……A！？」
「！」
空気を一瞬で変わってしまった。Aちゃん達の母親が荷物を持って病室へ入ってくる。俺も俺で焦りと不安がある。
「貴方が菅原君ね」
「あ、はい」
まずい。これは俺が怒られる。そりゃあそうか。俺が勝手に色々としてしまったからだ。母親の目は“怒りが溜まっている”。
「貴方、どういうつもり？」
「昨日も言いましたけど、Aちゃん疲れ切ってました。“家に戻すには不安定な感じだったので”」
ははは、笑いながらと手を頭の後ろにやる。
「そう…わかりました。でももし次こんなことがあったら許さないから」
「はい。すみませんでした」
俺は一礼する。礼をした後、ふと母親は口にした。
「その作り笑顔、バレバレ」
「…！」
今までバレたことなかったのに。
学校で友達の前でも、家で親の前でもバレなかったのに。バレてしまった。
…しかし、“とある人物”には気付かれそうになった。
_________________
ある日の昼休み。たまたま影山と会い、体育館裏の涼しいところに座って話していた。
「影山すごいよなー…俺には無理！」
「いえ。菅原さんの方がすごいです」
俺は影山を褒めるたびに、あいつはもっと俺を褒めてきた。
「技術も、体力も、身長も敵わないなぁ…。もっと身長伸びろ！」
「…」
「…影山？」
影山は黙る。
「__________菅原さんって本当にそれが素顔ですか？」
「…え？」
影山の言葉に俺は手に汗を握った。
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ノン(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます。私もスガさん大好きですね(笑) (2019年9月16日 15時) (
レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 渚＠俺ﾅｰさんさん» コメントありがとうございます。更新がんばります！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - スガさん大好きです！！ (2019年9月16日 11時) (レス) id: c7efde0d03 (このIDを非表示/違反報告)
渚＠俺ﾅｰさん(プロフ) - 好きです…。こういうお話好きです。更新頑張ってくださいね！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: fb112923a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年9月15日 19時
