22滴：電話 ページ23
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「ごめんなさい、俺が無理に言ったんです」
『はぁ…』
Aちゃんはあたふたしていたので、空いている左手でぽんぽんと頭を撫でた。するとタコのように顔が真っ赤になった。可愛いし、面白いなぁ…。
「家の近くに公園があるんですけど、そこでAちゃんは泣いていたんです」
『…それは弟が事故に遭って悲しくて泣いていたんだと思いますけど』
弟君、事故に遭ったのか…。
「でもさっきの貴方とAちゃんの会話、とても嫌ーな感じでしたけど…。Aちゃんに何かおっしゃいました？」
『いいえ？別に』
即答、か。
「これ以上キリがないので、とにかくAちゃんは疲れているんです。というわけで俺の家にお泊りしますので」
そう言うと、またもや母親は驚き何かを言いそうになったがブチっと電話を切った。
「これでどう？」
「…大丈夫、ですかね」
「もう！今くらいは楽にして良いんだよ？あ、じゃあ明日俺も弟君の見舞いに行こうかな」
「え、いやいや。大丈夫ですよ」
「俺、弟君に会いたい！」
と、Aちゃんの両手を掴んだ。彼女の手はとても冷たかった。
「…ありがとうございます、先輩」
「！」
その時の彼女は、自然と笑っていた。解放されたかのようだった。
___________俺が卒業するまで、彼女に幸せを届けたい。
だって、高校卒業したら俺___________。
＊
「一緒に寝たい！」
「嫌です」
「即答！？」
「そういうこと、付き合ってる人がするものじゃないですか！」
「俺はAちゃんが好き！そっちは？」
「……先輩としては好きですよ」
だんだん時間が遅くなってきたので、お風呂に入った。
洋服は俺のを貸した。流石に大きくてぶかぶかだった。
そして今。俺の部屋にいる。
「私床で寝るので」
「それなら一緒に寝よう」
「だから嫌です！」
全力で拒否されて逆に悲しくなってきた。
お互いの“好き”は違う意味だろう。
「わかった。じゃあ、俺は床に寝るからAちゃんはベッドで寝て」
「だ、駄目です！」
彼女の性格が出ている。いや、俺が先輩というポジションだからこういう感じか…。
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ノン(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます。私もスガさん大好きですね(笑) (2019年9月16日 15時) (
レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 渚＠俺ﾅｰさんさん» コメントありがとうございます。更新がんばります！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - スガさん大好きです！！ (2019年9月16日 11時) (レス) id: c7efde0d03 (このIDを非表示/違反報告)
渚＠俺ﾅｰさん(プロフ) - 好きです…。こういうお話好きです。更新頑張ってくださいね！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: fb112923a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年9月15日 19時
