20滴：心情 ページ21
.
俺はキッチンからコップを取り出し、冷たいお茶を注いだ。彼女の前の机に置く。
リビングのテレビ近くにある2つのソファにお互い座った。
「人間って必ず限界があるでしょ？」
「？はい」
俺は相談を乗る前に“今の心情”を話すことにした。
「Aちゃんみたいに溜めて溜めまくって終いには、限界が来てしまう。そんな風にしては駄目だと俺は思ってるんだよね」
「…！」
「“コップから水が溢れた時”。人は壊れちゃう。だから俺はその前に支えてあげるんだ」
今回は間に合わなかったけれど。
「！」
「…ということで今まであったことを話して。主に部活内での人間関係なのだろうけど」
「……なんで、知って」
「実は俺のクラスにいるんだよ、テニス部」
そのテニス部の中で彼女の名前が少なからず聞いたことがあった。だから少しだけ。
「どんな感じなの？」
俺は現状を聞く。
「嫌がらせ…を受けています。先輩達は絶対私のことを嫌っています」
「その現状でAちゃんは“部活楽しいの？”」
無理して部活をするのは良くない。自分で選んだ部活を楽しまなきゃ。
「……楽しくない、です」
「どうするの？これから」
「迷ってます」
やめるか、やめないか。もしかしたらAちゃんは“あれ”を思っているのかもしれない。
「もしかして、やめるっていうことが“逃げている”感じがして恥ずかしいと思ってる？」
「！」
図星だ。
「ぜーんぜん恥ずかしくないよ？むしろやめちゃおうよ、部活」
「え、？」
「___________もちろん、今までのことをやり返して、ね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 296人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノン(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます。私もスガさん大好きですね(笑) (2019年9月16日 15時) (
レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 渚＠俺ﾅｰさんさん» コメントありがとうございます。更新がんばります！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - スガさん大好きです！！ (2019年9月16日 11時) (レス) id: c7efde0d03 (このIDを非表示/違反報告)
渚＠俺ﾅｰさん(プロフ) - 好きです…。こういうお話好きです。更新頑張ってくださいね！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: fb112923a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノン
| 作成日時：2019年9月15日 19時
