18滴：菅原先輩 ページ19
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手で何度も涙を拭くが、ポロポロと出てくる。
やはり、だ。1度泣き出したら、もう止まらない。
今、私1人だから良いのだ。もし、他の人に見られたら迷惑をかけてしまう。
そう思った。
「大丈夫？」
「…え、？」
まだ部活は終わっていないのだろうに。公園の入り口に、“菅原先輩”がいた。不安そうな顔をして。
「どうして泣いてるの？あ。俺が相談に乗ろっか？」
“と言っても絶対相談に乗るけど”と先輩は付け加えた。
私の感情とは似合わない雲一つない晴天の中、私は菅原先輩と目が合った。
＊
「やっぱり遅かったか…」
溜め息をつきながら先輩は隣のブランコに座る。
「あの、部活の方は…」
「あぁ大地に“先帰る！”って言って先帰った！」
「そうなんですね…」
でもどうしてここに？という疑問が浮かび上がる。
「ここの公園、俺の家の近くなんだよねー」
「ぅえぇ！？」
「あはは！そんなにびっくりする？」
私の驚いた様子を見て、先輩は口に手を当て笑っている。
「それに、小学生の時良くここに来たことがあってさー」
「わ、私もです！」
「お、ほんと！？じゃあ会ったりしたかも！」
「ふふっそうですね、会ったりしたかもですね」
先輩とお喋りしているうちに、涙は止まっていた。でも完全に“消えたわけではない”。
ただ、今は“無理矢理にでも頭の隅に置いているだけ”。
「________会ったこと、あるけどね」
「…え？」
「小学生の時、“Aちゃん”さ、テストの点数が悪くて泣いていたでしょ。君に話しかけたの、俺だよ」
「……！」
呼び方が下の名前へと変わり、声のトーンが低くなっていた。
「あと覚えていないかもしれないけど、同じ小学校だった。俺が5年でAちゃんが4年だった時。
俺、君の自由帳に“絵、描いたんだ”」
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ノン(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます。私もスガさん大好きですね(笑) (2019年9月16日 15時) (
レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 渚＠俺ﾅｰさんさん» コメントありがとうございます。更新がんばります！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - スガさん大好きです！！ (2019年9月16日 11時) (レス) id: c7efde0d03 (このIDを非表示/違反報告)
渚＠俺ﾅｰさん(プロフ) - 好きです…。こういうお話好きです。更新頑張ってくださいね！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: fb112923a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年9月15日 19時
