12滴：公園 ページ13
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私は学校を出て、とある場所へ向かった。
「まだあったんだ…」
その“とある場所”というのは、小さな公園のことだ。
砂場とブランコしかないこの公園は、小学生の時に一時期遊びに来たことがあったのだ。
今になっては少し古くなっているが、まだ利用する子供達がいるのだろう。
誰もいないブランコに私は座る。
(そうだ。ここで私泣いたことあったっけ…)
昔のことであまり覚えていない。だけど、ここには確か“テストの点数が悪くて泣きながら来た”時があった。
(顔も覚えていないけど、男の子に救われたんだよなぁ…)
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私が泣いている時に、とある男の子が来た記憶がある。
「どうしたの？なんで泣いてるの？」
「…テストの…点す、うが悪く、て…」
「何点？」
「…80」
「え！？すごいじゃん！」
今もだが、昔からお母さんは完璧主義であった。“満点じゃないと許さない”とかなんとか言っていた。今じゃ“私の頭の悪さに呆れてもう言わなくなったけど”。
「だってさ、“まだまだ成長する証じゃん！”」
男の子はそう言った。
「…え？」
「テストって100点で満点でしょ？むしろ80点が良いって！」
「…どういう、こと？」
「んー…だって___________1回で満点取っちゃつまらないよ。少しずつ、点数を上げていっての満点！その時の“たっせいかん”はすごいものだよ。気にしちゃダメ」
「！」
「だいじょーぶ。“君は成長してほめられて生きていくんだから”」
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「なーんて、そんなこと言われたなぁ…」
…私と同い歳くらいの男の子に。
……名前も顔も知らない男の子に。
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ノン(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます。私もスガさん大好きですね(笑) (2019年9月16日 15時) (
レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - 渚＠俺ﾅｰさんさん» コメントありがとうございます。更新がんばります！ (2019年9月16日 15時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - スガさん大好きです！！ (2019年9月16日 11時) (レス) id: c7efde0d03 (このIDを非表示/違反報告)
渚＠俺ﾅｰさん(プロフ) - 好きです…。こういうお話好きです。更新頑張ってくださいね！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: fb112923a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2019年9月15日 19時
