【HQ】新 婚 生 活【宮侑】

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及「だ、誰と？え！？Aちゃん人妻！？」



『あ、はい。
一応人妻です。』



及「どこの誰！？」





と、机を乗り越えるかのような勢いで聞いてくる及川選手。





花「お前も知ってる人。」



及「もしかして飛雄ちゃん！？」





嘘でしょ。と、引き気味で見てくる及川選手。





『違います。バレー選手ですけど、影山選手ではないです。』



及「よかった、飛雄ちゃんじゃなくてよかった。」



花「クソすぎる。」






及川選手と影山選手



ファンなら知ってて当然、ライバルと一言で表現ができない関係である。



お互いに認め合ってるけど、素直になれず、競い合ってる関係。





及「だって〜Aちゃんがアイツの妻とか嫌じゃん！」




花「俺はお前のその考え方が嫌だわ。」




及「もう！マッキーは黙ってて！
それで、Aちゃんの旦那さんは飛雄じゃなくて、バレー選手…と、
ってえー！？」




花「気づくの遅いわ。」




及「バレー選手で俺が知ってる人！？もしかしてショーヨー！？」




『日向選手も違います。でも近いです。』




近い！？はぁぁぁぁ！？



酔っているせいか、恐ろしい勢いで机から体を前に倒す。





及「もしかしてもう1人のセッター！？
アイツ！？えっと、あの___」



「宮侑やけどなんです？」





と、後ろから聞き慣れた声がした。



え、、この声はもしかして…



名前を呼ぶ前に体を引き寄せられ、抱き締められた。




『ちょっ…__』



「及川さん？」



及「宮侑…！！」





あぁ、とんでもなくめんどくさくなった。






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侑side



東京での仕事帰り




“突然すみません。黒崎Aのマネージャー、花巻と申します。岩泉一を通して連絡先いただきました。

今日連絡させて頂いたのは、お宅の奥様が及川徹選手に追い詰められておりまして。

至急迎えに来ていただけると…”




文とURLが突然送られて来た。




は？アイツ今日、“ご飯で遅い。”とメッセージが来ていたのに。



どう言うことや。



端的すぎるメッセージは今日だけではなく、付き合ってる当初から変わらない。



ご飯を食べて帰るんだなって見て分かるし、相手が誰だろうと思うが、帰ったらちゃんと教えてくれるし。



帰って来て有名俳優とご飯食べて来たって聞いたら、それは嫉妬する。



けど、仕事だってわかっているから。



今までそんなに心配しなかったのに…




「なんでやッ！！」




今日は例外だ。


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