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一緒にベッドに入り、お互い向かい合うかたちになる。
「そういえば、俺のクラスに田中いたやん。」
『いたね。』
「おん、そいついつの間にか二児のパパになってたん知っとった?」
『え!?知らない知らない。初耳なんだけど。』
まさかの話にAは楽な体勢であるうつ伏せで、枕を鎖骨の下に敷き、顔は侑の方をしっかりと向ける。
「この前な、たまたま店で会って知ったんや。
で、写真見せてもらうたけど、6歳の女の子と3歳の男の子やってん。」
『1番可愛い時だ。』
「そーなんって!ほんま可愛いかったわ。」
『いいなぁ、子供可愛いだろーなぁ』
「ええよなぁ。Aと俺の子やったら絶対かわええし、かっこええよ!」
『物凄く自信だね。』
「絶対そーやろ!」
侑もAと同じ体勢になる。
そしてお互い向き合って、これからの話をするのも、また休日のルーティンの一つ。
「俺はな、娘やったらパパ、息子やったらお父さんって呼ばせるんが夢なんや。」
『それよく言ってるよね。』
「まだまだ言いたりんで!」
『でも、何でそう呼ばせたいの?』
そしてAは、パパは分かるけどお父さん?侑の事だから、おとんって呼ばせると思ってた。と、素直な感想を言った。
「いや、それは俺らが親に言っとるからなぁ。
なんか、嫌やん。言われる度にそっちを思い出すし。」
『あー、そー言う理由なんだ。』
「せやから、それ以外でって事で。
それにAがママとかお母さんって言われとるとこ見たいわ。」
と言ってAの腰に手を回し、再び、お互い向き合い距離を縮める。
『私はどっちでもいいから、生まれるまで分からないね。』
「せやなぁ」
2人とも今している事が楽しい為、今すぐ子供が欲しい、と言うわけでは無い。
でも、未来の話をするのは自由だ。
「なぁA。」
『ん?』
侑がAの頬に優しく触れる。
「今からあかん?」
『…ダメって言ったら?』
「無理矢理する。」
『最低だね笑』
「なぁ、A。」
『…ふふ。』
「?」
『ねぇ、ここにキスして。』
と、自身の唇を人差し指で軽く触れる。
これはAのオッケーサイン。
「もちろんや。」
侑はAに覆い被さり、お互い見つめ合う。
微笑み合って、熱く、濃厚なキスを落とす。
夜はまだ始まったばかり。
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お と め。(プロフ) - ぅゅ??さん» 気にいただけたようで本当よかったです!私も書いてて楽しかったです💕 素敵なリクエストありがとうございました! (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
お と め。(プロフ) - りんごさん» そう言っていただけるととても嬉しいです!!書いた甲斐がありました!!りんごさん!リクエスト今書いている最中なので、もう少し待っていただけると嬉しいです🥺 (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
お と め。(プロフ) - りんごみずさん» お返事遅くなってすみません💦 そう言ってもらえてよかったです!リクエストありがとうございました! (2022年9月26日 21時) (レス) id: bb9c0f9b31 (このIDを非表示/違反報告)
ぅゅ??(プロフ) - めちゃくちゃいいお話😍 (2022年9月26日 7時) (レス) id: c89b33c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 休日の話読まさせてもらいました!!ほんとに最高です!!次回も楽しみにしてます! (2022年9月24日 20時) (レス) @page20 id: 28c5113cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お と め。 | 作成日時:2022年2月26日 17時