明日はきっと虹が見えるよ＿秘密から始まる物語＿

#5KZのみんなには話しちゃだめ？ ページ7

プルルルルルル

良いのか悪いのかよくわからないタイミングで電話が鳴った

「私出るよ」

私は靴を急いで脱いで受話器を取った

「もしもし、二コロン編集長の綾瀬です。」

電話の向こうから聞こえてきたのは
あの編集長の声だった

私は慌てて返事をした

「も、もしもし！立花彩です。今日はありがとうございました」

この言葉でママ達もモデル関係の電話とわかったらしい。

ママが気を使ってリビングに戻って行った

それにつられるようにしてパパと奈子もリビングに入っていく

玄関には私だけ。

「いえ、こちらこそありがとね。
さて、本題だけど」

編集長の声が少し大きくなった

「あなたには明日からモデル活動をしてもらいます。

撮影はほとんど土日、売れてくると月曜日とかも撮影日になると思うけど

とりあえず明日、日曜日。うちの事務所兼二コロン編集所に来てね。

そしてモデル活動していることを家族の他には言っちゃだめよ。」

、、、え？

「友達とかに言うのはやめてね。うちの事務所、二コロンの編集所ってこと国に申請してないの。つまり法律違反。

もちろんモデルのあなた達には罪はないからいいけど

もし訴えられたら二コロンはなくなっちゃうわ。

もし友達があなたを追いかけて二コロンを編集しているのがうちの事務所ってバレる可能性があるから

お願い、お友達とかには言わないでほしいの。」

編集長、、、。

必死で二コロンを守ろうとしているのがわかる。

本当は若武達に話したい。っていうか話さないとダメだと思う

でも、こんなに必死でお願いされたら言えないよ。

それに、KZは探偵チーム

みんなすぐに法律違反していることに気づいちゃうと思う。

私は意を決して口を開いた

「わかりました。家族以外には絶対言いません。明日からよろしくお願いします。」

編集長がホッと息をついたのがわかった

「ありがとう。あ、うちは芸名で活動することになってるの

なんか案ある？」

今決めたばっかり、、

「はい。私、七色彩って名前がいいです」

「わかったわ。じゃあ、明日待ってるわね」

ガチャン

七色彩。この名前に込められた意味をみんな分かってくれるかな？

、、、まあ、わかるよね。KZだもん


私は一人でふふっと笑った

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