お天気少女とヒミツの関係【勇次郎】

22枚目。 ページ23

勇次郎side。






風呂上がり。






リビングに続く扉をガラーっと開けてみると、彼女はソファーで横になっていた。









まさか寝てる…？









あ、寝てる。




でも、僕の上着着てくれてる…
よかった…







ホッとした。


てか、このままじゃ湯冷めして風邪ひくじゃん。




起こすか。









勇「…ねぇ…ねえ…ねえってば。A、起きて？」









あ『んー…？ゆーじ…(ˇωˇ)ｽﾔｧ…』








いや、僕の名前、勇次郎だから…とツッコミつつ、デコピンを1発食らわしとく。









勇「こんなとこで寝てたら湯冷めするじゃん。」









あ『いいじゃんかー。そんなことくらい…私は眠いのー。私の安眠を邪魔しないでー…』









勇「お前は良くても、俺がダメなの。」









あ『A…ん？俺っていうんだ…僕って言ってたのに…ふふっ』







どうでもいいから…
てか、なんでそんなに楽しそうなの…






勇「何笑ってんの。てか、ほら。早くベッド行くよ、A」









腕を掴んで、彼女を起こそうとするけど、起きない。。。









あ『やーめーてー！私はここで寝るの…このまま寝るんだぁぁぁあー！！…(ˇωˇ)ｽﾔｧ…』









勇「はぁ…手間のかかるお姫様ですね…？…っしょっと。」








彼女の腰と膝の下に手を入れて、世でいうお姫様抱っこをすると、慌てだした。






なんだ、起きてんじゃん。






あ『…！？な、何してくれてるのかなぁ！？染谷さぁぁあん！？降ろして降ろして降ろして降ろしてー！！』









勇「危ないから暴れんなってば…、あーもう。少し黙ってて」









あ『はぁっ！？なんっ……んっ』









chu…









あれ？なんでキスなんか…







あ…そうか…





俺は…A に惚れてたんだ







この表情が天気みたいに次々と変わっていく、見てて一緒にいて、飽きない女に。








恋…ねぇ…









勇「ん…はぁ…夜は静かにね？」







バカなの？とか言ってるし…


俺はいたって真剣なんだけど







あ『ねぇ！！なんでキスしたの！？私、ファーストキスは好きな人とするって「好きだから」……は？』








勇「好きだからだよ、A のことが。ファーストキス奪ったのは悪かったって思ってる。でも安心して」








あ『はぁ！？』








勇「絶対、俺が惚れさせてみせるから」









後悔はさせない。

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