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#26 ページ27

______俺さ、明るくなったと思う?



え、そりゃそうやろ!
この前までと比べたらぜんぜんちゃう。



______やっぱり、明るい方がええ?



当たり前やん!
そっちの方がしげらしいわ!









「……俺、しげのことわかってあげられへんかったんや」


暗くなった窓の外を見つめながら、今朝の会話を思い出す。


しげのこと助けてあげられたって思ったんは、俺の勝手な思い込みやったんや。


むしろ、しげをさらに傷つけてもうた。


「そんなことあらへん」


しげは力なく笑った。


「もとはといえば、自分を偽り続けた俺が悪いんやし」


俺としげの間に訪れた沈黙。


それを破ったんは、神ちゃんやった。


「……しげ、それほんまに偽りやったん?」


「え?」


「俺は、いつも笑ってるしげを見て元気もらってた。
あれが、全部無理して笑ってたなんて思えへん」

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作者名:シャルル | 作成日時:2019年7月14日 21時

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