卑しき狗は笑わない 参

佰拾漆 体目（116体目） ページ45

pink注意です


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『あ゛ーーー！！！もうなんだよあの男！』



どうも、俺だ。
中原中也だ。

突然だが俺の今の状況を説明しよう。


Aに酒を飲ませる
↓
酔う
↓
愚痴る


なんだが、何故かAが



『ん〜♪((ギュッ』



俺の腕にしがみついて離れない。




「ちょ、もう離れろっての」



『えー、やーだー！！！』



性格ちげぇし！
まぁ可愛いけどなっ！←この人も結構酔ってる






『………怖かった』





「？」






『先に何があるか予想できて、怖くて、痛くて、でも何も出来なかった。
動かなくて、誰も来なくて、独りで』






あの時のか。
酔うと本音が出るタイプなのか。




自分の服を握って、
涙を浮かべるA





『どれだけ刺しても、撃っても、
消えないの。嫌な感じがなくならない。
周りの目が全部、全部全部全部、自分を変な目で見てるみたいで、化け物でも見るみたいで。
怖い、怖いよ』






いつものあいつとはまるで別人だ。
あいつ、此処まで本音を隠して





「もう、大丈夫だ。大丈夫、大丈夫」




背中をさすって慰めてやる事しかできない俺に苛立つ。




『………こんなんじゃあ』




『中原達に嫌われるっ、泣いたら
嫌われる。嫌だ、絶対』




ゴシゴシと乱暴に涙を拭く





「俺は、俺たちは嫌わねぇよ。
むしろ、もっと頼れ。いつでも俺たちは此処にいる」




「キッザイね〜、中也」



「太宰！？」



「まぁ確かに、私たちの事を信用してないの？」



Aは首を横に振った。
あぁ、かわいい←




「なら、頼ってよ。なんでも愚痴っていい。
それに少し弱気な方が可愛いしね」



『頭を撫でるにゃ(噛んだ)』



「「(にゃ、だと！！！！)」」



さらに撫で撫で



『ん〜♪』




「猫かよ！」




とか言いつつ俺も撫で撫で




『フフフッ♪』



あぁもう、かわいい
ヤバい、色々とヤバい。




「よし、もう芥川君と織田作も呼ぼう。
宴会だーーー！！！！！」





宴会になんのかよ。



作者「ヤバい、続いてしまう。これだけで終わらそうと思ったのにネタが増えすぎて。
もう色々と入れるか！」

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