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佰拾参 体目(113体目) ページ40

〜客観的になるの久しぶりだな〜



「おい、起きろ」


そこにいた少年が床に転がっている中年男性を足で蹴る。
その少年は相当お怒りのようで周りの空気が痛い、殺気を見せていた。





「……っ、あ?俺は死んだんじゃ」




「僕が生き返らせてあげたんだよ」




「お前はあの餓鬼」





二人は面識があるようだ。




「でもこれはどういうこと」



少年は男の襟首を掴み立ち上がらせる。
いつの間にか少年の姿は18歳ほどの青年に変わっていた。
フードから見える赤い血のような目は見開かれ、男に小さな恐怖を植え付けた。




「ちょっといい女だったからよぉ
少しくらい遊んでもいいだろ」




「僕が頼んだのはAをここに数分止めておく事だけだ。Aを汚せとは言っていない」



その青年はそのまま男を床に叩きつける。



「餓鬼のくせに、いい気になんじゃねぇ!!」



男は青年に向かう。
青年はニタァと笑うと姿を消した。



「ど、どこに隠れた」



「隠れてなんかいないさ」



青年はいつの間にか男の目の前で銃を構えていた。
躊躇のちの字もないのかバンッと心臓に撃った。



「…………?」




「あぁ、言い忘れてたけど今の君は不死だ。
どんなにされても死ぬ事がない、無敵だ」





男はそれを聞くと青年に向かった。
無敵だから勝てるとでも思ったのだろう。


しかしそれは無敵と言う名の死である事を男は知らない。



「フフフッ、バカな鼠が一匹」



青年は笑うと男に向かう。
男の肩を掴むと手に力を込めた。


ミシミシと骨が軋む音がする。
男の肩が潰れていく。


青年は後ろに飛ぶと男は自分の状態に気づいた。



自分の肩の骨が砕かれている事を。



青年は腕の力だけで男の両肩を潰したのだ。



「ぐ、あぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」




「煩いな叔父さん」




青年は両耳を手で塞ぐ。




「最初からこうしていれば良かったんじゃん」



そう言うと青年は男に近づく。





「や、やめてくれ」



「無理だね!元々は君が悪いんだよ?
僕のAに手を出して、汚してさ。
憎たらしい!恨めしい!

………だからさ、罰を受けてもらう」



青年の姿は少年に戻り
手にはナイフ、笑う顔は新しいオモチャを見つけた子供そのものである。





その時男はやっと後悔した。
怒らせなければ良かった、と。



「アハハハハッ!!!!」



少年は高く笑うとナイフを振り下ろした。

すみませんっ‼︎→←佰拾弐 体目(112体目)



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トマトマン(プロフ) - �さん» おそ松さんも好きなので是非見させて貰います(_ _*) (2016年3月18日 19時) (レス) id: 7c2eb96b69 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - トマトマンさん» いつも見てくださりありがとうございます!!!私も好きなキャラとかが話に出てくると時々死因が萌えになりますwww昨日、新しい話も作りました!文ストとおそ松さんのコラボです!ギャグっぽくしますが、絶対シリアスになる気がする作者からの宣伝でした! (2016年3月18日 15時) (レス) id: 9c24d02fa9 (このIDを非表示/違反報告)
トマトマン(プロフ) - ヤベー超面白いwww芥川がwwww萌えが死因ってwwwww夢主最強じゃん!!今回も良かったです(*^^*)楽しみにしてます!! (2016年3月18日 14時) (レス) id: 7c2eb96b69 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 中年男の行方ももう少し書きたいと思います。ヤバかったので指定が入るかと思いましたよ(ーー;) (2016年3月4日 21時) (レス) id: 9c24d02fa9 (このIDを非表示/違反報告)
トマトマン(プロフ) - 可愛い可愛い夢主ちゃんが汚れれたーーー!!(T_T)中年男許すマジ!!#(`^´)続き気になります!更新頑張って下さい。(^^) (2016年2月29日 20時) (レス) id: 67a72e858a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤンデレピエロ | 作成日時:2016年2月15日 16時

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