卑しき狗は笑わない 参

捌拾 体目（80体目） ページ4

『Qの異能だ！』



私が叫ぶと、皆はおろおろとし始め
笑っている部下に銃を向けた。

そして幾つもの発砲音


その間、数人がふらついていた。



そしてその数人もQの異能にかかっていた。




中原「くそッ、彼奴はどこだ！」




中原もいつもより力を抑えながら
味方、否、今は敵か。
敵を蹴散らしていく。




『くっ、小さいから余計にわからない』




敵とQ、同時に見ていないといけないのはここまできついのか。



そして部下のほとんどがQの異能によって
敵と化し、それを私達は気絶させた。

しかし、未だに倒れていない奴も沢山いるため、思ったより手間取っているところだ。





『キリがない』




中原「俺の異能で破壊するか？」




太宰「ダメだ、リスクが高すぎる」




紅葉さんはまだまだ余裕そうだが、
芥川はヤバそうだな。




『芥川の方にいく。こっちは頼んだ』



ーーー
ーー
ー



芥川は異能の使いすぎか咳き込んでいる。
しかしギリギリで攻撃を避けている状態だった。



『芥川！』



右で三発、左で五発、銃で敵の心臓を撃つ




「！！！A」




『大丈夫……じゃないよな。
とりあえず休んでいろ』





「やつがれはまだ！」




嫌がる芥川をほぼ無理やり座らせる。

すまない、芥川。



〜芥川 視点〜




『ここで休んでいろ。この辺りは私がやる』




そう言い、やつがれの前に立ち敵を撃つA。


やつがれは何もできない。
ただここで、Aに守られているだけ。



それだけは、やつがれは許さぬ。



『！！芥川、傷が開く』



「構わぬ、やつがれも ゴホゴホッ」




喉が焼けるように熱い
心臓が苦しい


だが、やつがれは



「守られるだけでは……ない！」



誰かに守られ、めそめそとしているだけの
昔のやつがれとは違う！



ここで活躍すれば、太宰さんも……




_____________認めてくれる！！！！！

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