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プロローグ ページ1

「フッフフーン♪フッフフーン♪フフフフーン♪」
カバンを揺らしながら、人通りの多いこの道を、
スキップしながら歩く人影が一つ
肩の少し下まである長い髪が、太陽の光を浴び、キラキラと輝いている。
周りにいる人からの視線がすごいが
そんなことはどうでもいい。

「文ストの漫画、やっと買えた〜」

カバンの中から漫画を取り出し、頬ずりする。
こんな姿、親に見られたらなんと言われるであろうか。
カバンの奥には、
本以外にも、
カッターやら財布やら手帳やらが詰め込まれている。
お世辞にも、整理されているとは言えない。
横断歩道の前で信号が変わるのを待ちながら
漫画をパラパラとめくる。

「ここで、この2人がっ!?凄すぎでしょ!」

と、心の中で一人暴走しながら、ニヤニヤと笑う。その姿は、
「気持ち悪い」
の一言に尽きるものであった。
ふと前を見ると、信号はもうとっくに『青』
に変わり、殆どの人が横断歩道を渡りきっていた。
「やばっ!急がなきゃ」
急いで渡ろうとした矢先
前にいる人々が、驚いたような顔をしながら、
横を見ている。
つられて横を見ると、
目の前には、赤い乗用車が。
その後、
タイヤの擦れる音と共に、体が空中へ投げ出された。
数秒間、周りの景色がゆっくりと、
スローモーションのようになり
走馬灯のようなものが見える。
その後、地面に体を打ち付け、頭が揺れる。
激しい痛みと、薄れゆく意識の中、
一瞬だけ乗用車の窓から見えた気がした。

長年見続けてきた『父親の顔』が。

「文ストの世界に行きたかったな」
と一つ思うと、
私の意識は途切れた。

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はずりん - 続きが気になります(((o(*゚▽゚*)o))) 更新、待ってます! (2018年1月27日 11時) (レス) id: c3061f7eff (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - おもしろいです♪更新待ってますねq(*・ω・*)pファイト! (2017年8月21日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
包帯少女(プロフ) - とても面白いです!続きが気になります! (2017年6月14日 23時) (レス) id: 7a88606d9f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - lesさん» コメント有難うございます。初コメントなのに返信が遅れてしまい、すみません。文ストのファンなんですね 同じです。宜しければ、推しメンを教えてくれませんか。別の小説も書いているので、其方も見てくださると嬉しいです。(図々しいかったらすみません) (2015年12月30日 16時) (レス) id: 9c24d02fa9 (このIDを非表示/違反報告)
les - 文スト大好きです!書き方とかわかりやすくて面白いです。頑張ってください。 (2015年12月27日 9時) (レス) id: bb668f06e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピエロ | 作成日時:2015年12月26日 21時

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