memories 陽だまりの中で

nine ページ9

キーンコーンカーンコーン


貴女『やっと終わったー』


芥川『やっと終わった…………』


中也『………………龍』(女声)


芥川『は、はい今行きます……』


貴女(本当に大丈夫かな……)


太宰『君のことだから大丈夫だと思うけど、先に家で待っててね。私達この後集まりあるから』


芥川『はい……』


貴女(やっぱり芥川君の両親だったか……)


女子『え？！あれ芥川君の親……？！』(小声)


女子『あまり似てないけど、納得……』(小声)


芥川『では僕はこれで』


太宰『ばいばーい』









担任『以上が、来月の日程になります』


女性『やっと終わったわねー』


女性『私早く帰らなくちゃ』


担任『あ、すみません。芥川君の御両親の
方ですよね？』


中也『…………？』


担任『芥川君は成績優秀ですし、学校の先生方からも評判が良いのですよ。今度の中間テストも頑張ってくださいと伝えてください』


中也(中間テスト……あいつ大丈夫か……？)


太宰『あの、先生。あの子体育は……』


担任『あぁ、本人もきちんと考えて、体に支障がでない程度に楽しんでおられますよ』


太宰『そうですか。では、失礼します』


中也『………………』ﾍﾟｺﾘ


担任『はい。ありがとうございました』

ten→←eight

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す