女子力磨けば？【Sou】

◆ ページ8

母「もーいつまで寝てるのー、」

母さんの遠い声が聞こえる

「あ〜？もうちょっとぉ〜…」

母「あなたねぇ…もう8時過ぎてるわよ〜」

「え〜？そ〜んな、ごじょうだん………えっ





なんでめざましなってなかったの！？」

母「何度も鳴ってたわよ〜。止めたのあなたでしょ？」

「は！？記憶にないんだけど！？」

母「声ガサガサね。のど飴舐めていきなさい。」

「あ、ありがと……ってそんな暇ない！！2日連続遅刻はまずい！！」

母「変ねぇ、いつもは奏くんが来てくれたのに…」

「にっちょくとかじゃない？」

母「そうかもしれないわね…はい！お弁当、忘れないでね？」

「うぇい、ありがとう行ってきま〜す！！！」

母さんから貰った飴をコロリ、と口の中で転がしながら走る

やばい喉にかこんって入っちゃいそう

とか思ってたら赤信号

「あー、ついてない…」

しかもここの信号長いから……死んだ…

「今何時だ……はぁ！？これもう門閉まってるよ！？！？」

もう8時半。遅刻確定

「やっと青……近道していこ！」

あそこ少し危ないけど遅れるよりいいや！
(※もう遅れてます)





奏side

先「……で、あるからにしてー…」

女「奏くん、今日Aちゃん遅いね。」(ｺｿｯ

そ「……うん」

女「何かあったのかな？」

そ「あいつに何かあるとすればバナナの皮で転んだりするだけだから」

女「なにそれ〜ｗださ〜ｗ」(ｺｿｺｿ

知らないあいつなんか。

意味わかんない。僕のこと売ってさ

別にあいつなんか

どうでもいいし。





………でも、やっぱり心配…

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…

……うん？



ﾄﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯｯｯｯｷｷ----ｯｺﾞﾝｯ!


……うん！？！？

ｶﾞﾗｯ

「遅れましたセンコー！」

先「お、おぉ…お前か今のとてつもない足音…なんかゴンって音したが大丈夫か？」

「問題ないっす！」

先「おうお前おでこ真っ赤だぞ。止まりきれなくて壁にぶつかったな。」

「よくわかりましたねセンコー」

先「その呼び方やめろ。しかもお前泥だらけじゃないか。どうした。」

「死にました」先「安心しろお前は生きてる」

先「はぁ…遅刻した上に泥まみれ…あとで職員室来い」

「えぇ…」

先「えぇ…じゃない。とりあえず座れ、授業終わるぞ」

「はーい」






そ「………馬鹿じゃないの」(ｺｿｯ

「……おはよ、奏(苦笑)」

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