What I lost.【爆豪勝己】 (ページ27)

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twenty-fourth ページ27

「潤さん、ティッシュいりますか？」

危なかった。

ヤオモモが今、このタイミングでティッシュを差し出してくれなければ、危うく爆豪くんの指は私の唇に触れていただろう。
ナイスタイミングだ。

「！あ、え、いいの？ありがとう。」

「洗面所の鏡で見ながら取った方がいいですわ！」

「え、…あー、うん。」

鏡を見なければいけないくらい汚かったのだろうか。
いや、でもそんな口の周り全体にケチャップが付くような食べ方はしていないはずだ。むしろ自分的には食べ方は綺麗な方だと思っている、…思っているだけだが。

「潤さん？」

「あ、行くよ、行く行く。」

ヤオモモからもらったティッシュを制服のポケットにしまい、片手で口元を隠しながらトイレに向かう。
あ、B組の頭悪い人だ。彼奴にだけは絡まれなくないのになんで彼奴はトイレ近辺に座ってるんだよ。

「…まぁ、いっか。」

どうせ私のことなんてA組の生徒ってゆう認識ぐらいしかないだろうし、絡まれるわけないだろう。林間合宿で一緒に補習受けただけだし…。

「あれェ！！A組の問題児2号ちゃんじゃないか！！」

「うげ、」

「最近見ないから退学させられたのかと思っtゴフッ……」

え。何が起きたの。