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体育祭当日
雲ひとつないと言ってもいい程に空は青く、ギンギンに太陽は照っている。きっと今年の体育祭は熱中症になる奴が多数出るだろう。
レイ「…晴れた。」
有紗「おん。」
レイ「…ちょっと急に頭痛くなってきた。今日は部屋で休んどくね。」
華代「まじ！？大丈夫？先生に言っとくね！」
全然頭が痛そうに見えないのに、華代はレイの仮病に気付いていない。流石、馬鹿だとでも言うべきか。
レイはその時改めて、華代の馬鹿具合に感謝した。(してはいけない)
回れ右して、レイは出たばかりの寮の中へ戻ろうとする。しかし後ろから鞄を引っ張られ、戻ることができなかった。
有紗「平気だよ。あたし頭痛薬持ってるから。」
有紗は鞄の中から錠剤を取り出し、ニヤリと笑いながらレイに差し出した。
レイの目から再び光が消える。その顔を見てどれだけ体育祭嫌いなんだよ、なんて思いながら有紗は苦笑した。
レイ「……どうして持ってるの。」
有紗「どーしてかねぇ？…ホラ、行くよ。諦めろ。アンタは体育祭に出る運命なんだから。」
・
有紗「うっし、行くか。」
女子「有紗頑張ってね〜！」
女子「ガンバー」
男子「一位取ってこいよ！」
返事をする代わりに軽く手を振り、有紗は入場門へと向かう。二人三脚のペアの男子、荒北と共に。
荒北「足引っ張んじゃねェよ。」
荒北はベプシを飲みながら、不機嫌そうにそう言った。まぁいつも機嫌悪そうなので、もう有紗は慣れてしまっている。
有紗「バーカ、こっちのセリフ。…あ、レイだ。」
荒北「ブファッ！！」
有紗「きったね。」
有紗の視線の先には木陰でしゃがみ込んで地面を眺めているレイと、彼女のハチマキを巻いてやっている東堂がいた。
やけに東堂が楽しそうなのにイラつき、有紗は荒北から空になったベプシ缶を奪い取って2人の方に向かって力強く投げた。すると見事に東堂のおでこにヒット。
荒北「何やってんだヨ、てめー。」
有紗「あのでこぱち野郎がウザかったからつい…な？」
確かにあの顔はウザかったな、というかいつでも、どんな顔をしていてもとりあえず東堂はウザいな、と荒北は思った。
荒北「それは同感だな。」
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bad angel(プロフ) - 続き、書かないんですか…？ (1月3日 9時) (
レス) @page13 id: cbfa8e01a9 (このIDを非表示/違反報告)
nokinokiakari(プロフ) - 作品拝読させていただきました！！すごい面白いです、もし他の作品書いている合間とかにお時間あれば…、更新再開してほしいなと！ (2020年11月29日 9時) (レス) id: eaaeae6296 (このIDを非表示/違反報告)
苺愛(プロフ) - 体調大丈夫ですか?作品2つとも読ませていただきました。もしまた更新を再開してくださるなら、気長に待っていますので、これからも頑張ってください。応援しています。 (2019年8月5日 17時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)
かの - 一気に2つとも読ませていただきました。素敵な作品を執筆していただきありがとうございます。続きを楽しみにしています。 (2019年4月17日 18時) (レス) id: 25eecf9d8e (このIDを非表示/違反報告)
まりす - シリーズ一気に読んでしまいました。体調に気をつけていただきつつも続き気になります。 (2018年12月2日 10時) (レス) id: 17925f10ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち米 | 作成日時：2018年10月11日 23時
