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上履きに履き替え、レイと有紗はボーッと華代のことを見て待っていた。
華代は鞄の中をずっと漁っている。
華代「ない!上履きがない!…有紗盗んだ?それともレイ?」
有紗「アンタの汚くて小さい上履きなんて盗む訳ないだろ。というか何で下駄箱に入れっぱにしない訳?」
華代「新品のにしようと思って汚いやつを持って帰ったの!」
レイ「部屋に忘れちゃったんじゃないの。ほら、華代って馬鹿だから。」
華代「ナチュラルに毒を吐かないでぇっ!それはない!多分!いや絶対にねっ!」
華代の焦りはさっきよりも増し、鞄の中の物をもの凄い速さでポイポイと投げ出した。無心に物を投げ続けていた為、手に持ったモノが何なのか確認せず、色んな方向へ投げ続ける。
後ろから、そのモノが人に当たったような音がした。そして当たった主の声だろうか、「ぶべっ」と不細工な声が聞こえる。
華代「…あ、」
レイと有紗には見えていた。誰に上履きが当たったのか。有紗は必死に笑いを堪えようとする。レイは相も変わらず人形のような無表情で有紗の背中をさする。
レイ「華代、振り向いたら貴女の命はきっとないかもね。…でも今逃げたら死ぬよりももっと酷いことになると思う。」
レイは悪魔のように華代の耳元で囁いた。華代はブルっと震え、息を飲む。
だいたい予想はついていた。上履きが当たったのは、過去、不良として怖がられていた荒北靖友。華代は殴られる覚悟で一気に振り向く。
華代「さーせんしたぁぁ!!」
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もち米太郎(プロフ) - しおらんさん» コメントありがとうございます!!東堂めっちゃ好きで勢いで作っちゃいました笑行き当たりばったりの思いつきの話なので本当文才ないですけど今後も頑張りますんで今後もよろしくお願いします! (2018年9月11日 6時) (レス) id: 498205eb8a (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!荒北も好きだけど東堂かっこいいです!早くくっついてほしい!これからハラハラしそうな予感ですが続き楽しみです!頑張って下さい! (2018年9月10日 13時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち米 | 作成日時:2018年8月13日 18時