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レイ「……まじか。」
先程やっと唐揚げ定食と決めたのに、レイはまた悩み始めた。親子丼の卵二倍と聞くとそりゃもう親子丼にする以外に選択は無くなる。
しかしさっき東堂にも決めるのを手伝ってもらったのに「親子丼にシマース!」はレイにはできない。
東堂「…レイ、先に買ってもいいか?」
レイ「あ、ごめんね尽八…どーぞ?」
東堂はうどんのボタンを押すかと思うと、親子丼のボタンを押した。
東堂が券売機から、食券をとりだし、嬉しそうに笑った。
東堂「レイ、半分こだ!」
レイ「は?」
東堂「レイは唐揚げも親子丼も食べたいのだろう?ならどちらも食べればいい。残りの半分はオレが食べてやる。
だからオレと半分にしよう。」
レイ「なんか一種の告白みたい。」
レイがそういうと、東堂は林檎のように頬を赤く染め、焦りながら「違うぞ!」と声を裏っ返して首をブンブン横に振る。
首、痛くないのかなとレイは素直に思った。
レイ「…いいの?半分こ、私なんかとで。」
レイは完全に遊んでいた。
東堂の赤面顔を見たかったから。
東堂「ぁあ、"なんか"じゃなくて、おまえがいいんだ。……って何を言わせてるんだ!!」
レイ「いや、尽八が自分からいったんじゃん。」
顔を真っ赤にして叫ぶ東堂に反して、レイはいつも通り無表情で冷静だった。
温度差が凄い。
周りで見ていた者はそう感じた。
温度差がハンパない。
確かに、初彼女との初デートでテンパる彼氏と男慣れした大人の女性感パナい彼女みたいだ。
東堂「先に言ってるぞ。」
レイ「うん。」
恥ずかしそうに歩く東堂の背中を見つめながら、レイは「ふふ」と嬉しそうに、静かに笑った。まるで天使のように。
その笑顔を、見逃さなかった。
彼…東堂尽八
・
ではなく、レイのファンクラブの奴らは。

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もち米太郎(プロフ) - しおらんさん» コメントありがとうございます!!東堂めっちゃ好きで勢いで作っちゃいました笑行き当たりばったりの思いつきの話なので本当文才ないですけど今後も頑張りますんで今後もよろしくお願いします! (2018年9月11日 6時) (レス) id: 498205eb8a (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!荒北も好きだけど東堂かっこいいです!早くくっついてほしい!これからハラハラしそうな予感ですが続き楽しみです!頑張って下さい! (2018年9月10日 13時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち米 | 作成日時:2018年8月13日 18時