10話 ページ29
ラント「馬鹿かお前ら!宇宙人はソイツだ!
生徒に化けて、この学園に入り込んで何かを企んでいる!!」
ナユ「え――っ!宇宙人が生徒会長の姿に!?まさか化けられるの〜!?」
ラント君はナユさんを指差すが、ナユさんはバレないように演技している
ジンペイ「え…やっぱりこっちが宇宙人なの…?」
ラント「馬鹿者!乗せられるな!宇宙人は向こうだ!!」
ナユ「宇宙人は生徒会長に化けて、皆さんを騙そうとしていますっ!」
ラント君とナユさんはお互いを指差している
これを前にして、ジンペイ君達はどっちが宇宙人か分からなくなってしまったようだ
マタロウ「これはややこしい事に…;」
ジンペイ「う〜ん…どっちが宇宙人なんだ…?」
ジンペイ君は顎に手を当てて考え込んでしまう
ジンペイ君が考えていると、ジンペイ君のお尻からプゥッと屁が出た←
ジンペイ「閃いたぁ〜!」←テッテレ〜
マタロウ「それ閃きの合図なのぉ!?」
謎の効果音と共に顔を明るくするジンペイ君を、マタロウ君は鼻を摘まみながら突っ込んだ
ジンペイ「ヒントくれ!」←
マタロウ「閃いてなかったし!!」
そんなジンペイ君を見た私は、大きくずっこけてしまった←
『(イテテ、何やってんの…;)』
ナユ「真実は外見に現れるものよぉ?
外見で判断したらどうかしら?」キュルル∼ン♡
そう言ったナユさんは、
わざとらし過ぎるぶりっ子ポーズをしながら、キラキラと光る瞳でジンペイ達を見つめていた
ジンペイ「そうか、外見か…」チラッ
ラント「………」
どうやらジンペイ君は、ラント君が宇宙人だと決めつけたらしい
ジンペイ「分かったぞ!宇宙人はお前だ!」
ジンペイ君はラント君に攻撃をしかけようした
しかし…
『ストーップッ!!』
今で隠れていた私は、ジンペイ君の前に急いで飛び出し大声をあげた
ジンペイ「えっ!?A!?!
なんでココに!?!?」
ラント「A……!?」
ジンペイ君とラント君は、いきなり現れた私を驚いた様子で見ている
フブキ「A、なんで止めたの!?ソイツの正体は宇宙人よ!!」
『違う、違う!!ラント君は宇宙人なんかじゃなくて地球人!!!
宇宙人は、あのナユさんだよ!!』
私はナユさんの事を指差して、ジンペイ君達に本当の事を伝えた
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年10月6日 3時