2話 ページ18
ジンペイ「おっしゃ!じゃあ行くか!」
須佐野「そう簡単には会えないぞ」
やる気満々のジンペイ君を、オウジロウ先輩がそう言い放ち静止する
ジンペイ「えっ?」
須佐野「豪万蛇は非常に警戒心が強い男だ
生徒会室に行くためには、"からくり回廊"を抜けるしか方法はない」
『"からくり回廊"……そんなものがあるんですか………』
オウジロウ先輩の話を聞いて、私は"どんなものなんだろう?"と考えながら顎に手を添える
ジンペイ「【からあげ回廊】!?」←
マタロウ「"からあげ"じゃなくて"からくり"!いろんな仕掛けがある道ってことだよ!;」
マタロウ君はジンペイ君のボケを腕を振って打ち消し、人差し指を立てて訂正した
須佐野「ヤツの"からくり回廊"を抜けるのは並大抵のことではない
幾人もが挑戦し、そして破れていった……」
オウジロウ先輩が固く目を閉じて眉間を寄せると、汗が一滴その間を縫うように落ちていく
須佐野「なかでも、目も当てられぬほど壮絶な散り方をしたのが___
この、俺だ!」←
片手の親指を自分に向けて堂々と言い放った←
マタロウ「えぇ〜!?すんごい力強く言った!;」
『そこ自信を持って言いますか!?;』
興味津々な顔でジンペイ君が、オウジロウ先輩に尋ねた
ジンペイ「どんなどんな!?」
須佐野「んんっ……そう、あれは______」
からくり回廊のことを話そうとした、次の瞬間____
須佐野「もがっ!?」
突然、オウジロウ先輩の頭の上から俵の袋がバサッとかぶさった
コマ・マタロウ「「えぇぇ!?」」
『オウジロウ先輩?!;』
あまりにも突然すぎる出来事に、頭が追いつかずに動揺する私達
今度は何かが地面に叩きつけられ、辺りに煙が立ち込めた
ジンペイ「なんだ!?;」
『け、煙が………!;』
リュウスケ「煙幕だ!;」
私達は煙を吸い込まないように口元を腕で押さえて咳き込む
……煙が晴れた頃には、すでにオウジロウ先輩の姿はどこにも見当たらなかった
『オウジロウ先輩が消えた…
いや、連れて行かれたのかな………?』
コマ「でも、今のは一体……;」
?「おそらく」
前方から声が聞こえたので目を向けると、腕組みをしたあの美少女がすぐそこに立っていた
?「豪万蛇くんの仕業ね」
『あっ!あのときの……!』
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ゆたんぽ。(プロフ) - 一番最初から、読ませてもらっています。更新楽しみにしてます! (2022年2月20日 8時) (レス) @page34 id: 71cc2f4fd1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 初コメ失礼します。いつも楽しみに見ています!翼夜さんの秘密が遂に分かりそうで、面白い!! 無理のない範囲で、更新頑張ってください!応援してます! (2022年2月10日 8時) (レス) @page37 id: 7a958e7a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年2月3日 3時