5話 ページ22
しかし、私達が右に曲がった途端に自動ドアが開き、警備していた生徒達と運悪く鉢合わせてしまう!
「侵入者か!」
「捕まえろ!」
ジンペイ「やべっ;」
ジンペイ君は来た道を引き返し、後ろで待機していたフブキちゃん達に逃げるように言った
マタロウ「逃げよう!」
ジンペイ「めんどくせぇ!変身して片付ける!」
コマ「変身も生徒も傷付けるのもダメだって!」
ジンペイ「じゃあどうすりゃいいんだよ?!;」
…すると、先頭を走っていたノズチカ先輩が突然足を止め、
私達とは逆方向に走り、生徒達の前に立ちはだかる
チアキ「ノーズ?!;」
『ノズチカ先輩、一体何を!?;』
ノズチカ「ここは俺に任せて先に行け
これはお前に借りを返せる好機だ」
ノズチカ先輩は私に向かって笑いながらそう言うと、大勢の生徒を前に怯まず立ち向かった
チアキ「だけど、そんなことしたらお前が…!;」
ノズチカ「心配するな
はぁああああああ!!」
ノズチカ先輩は、自身の能力で3人に分身する
「コイツ…!取り押さえろ!」
生徒のみんなは武器を振り回してノズチカ先輩に一斉に飛び掛かった
ジンペイ「分かったぜノーズ先輩!
アンタの死はムダにしないからな!」←
マタロウ「死ぬって決めつけないでっ!;」
マタロウ君はビシッとジンペイ君を指差してツッコミを入れる
フブキ「みんな!」
「「『!』」」
フブキ「こっちよ!早く!」
私達はフブキちゃんの後に続き、裏口の扉の中に入っていった
____
ある程度階段を上ったジンペイ君達は、下を覗き込む
ジンペイ「ノーズ先輩のおかげで逃げ切れたな」
コマ「この辺りの警備は手薄だね…!」
チアキ「………」
階段を上っている時も、ノズチカ先輩が心配なのか、チアキ君は不安そうな目で何度も背後を振り返っていた
その様子を見た私が、優しくチアキに声をかける
『チアキ君、ノズチカ先輩なら絶対に大丈夫だよ!』
コマ「うん!」
チアキ「…だよね。A、ありがとう」
不安を拭えたチアキ君はふっと目を閉じて、微笑んだ
ジンペイ「よしっ!先を急ぐぞ!」
フブキ「気を付けて!
どんなトラップが仕掛けられているか分からないわ」
ジンペイ「トラップ??」
53人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「妖怪ウォッチ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スタースト | 作成日時:2021年12月8日 3時