Hemerocallis (ページ10)

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JN「やっぱり風邪ひいたじゃん」

『ごめ、』

TH「うつさないでよ。
Aの菌なんてもらいたくない」

『うん…』

朝目が覚めて何となく気だるさを感じて
それを秘密に仕事に行くも帰ってすぐ、
立つこともできず床になだれ込んでしまった

廊下で倒れ込む私を見た皆は、一瞬とても驚いた顔で見てくれたけどすぐ元の顔に戻って、私を部屋まで運ぶ係を面倒くさそうにジャンケンで決めることにした

負けたのはジミンオッパ
でも、体格的に難しいからってグクになった

当然の事ながらぶつくさ文句を言う弟
それでも優しいから、
私をしっかり抱き締めて部屋まで運んでくれる

慣れてるみたい

私は初めてしてもらったからきっと、
他の女の子にやってるんだろうな

……羨ましい。

素直に、そう思ってしまった

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YG「来週カムバだよな？」

『今日絶対っ、治すから、』

HS「こんな大事な時期に体調なんか崩すなよ。
何年この業界にいるの？プロだよねA｣

『っ本当にごめんなさい』

NJ「辞めるとか風邪引くとか、無責任なことばかりしてないでちゃんと目の前のこと見てくれるかな」

『うん、っ』

JM「これ薬。食べ物はない｣

『あり、がと』

頭が痛い。かち割れるほど痛い

皆の言葉も同時に鳴って

さっきからずっと、耳鳴りがする

でもジミンオッパが私のために薬を持ってきてくれた

それだけでうれしくて、

だってこんなの初めてなんだもの
こんなことをしてくれたの、初めてなの

体調を崩してみんなが私の部屋に来てくれたこと

7人全員が私を中心に円を作って囲ってくれること

嫌なはずなのにみんなが私の部屋にいること

うれしいの

この状況

どれもこれも初めての経験で

とてつもなくうれしいの

体調を崩してよかったって

初めて思ったの

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