8月31日【天馬司】

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余命残り約12日。


この言葉自体を聞いた時の私は絶望しか無かったが、今では何故かなんの不満すらも抱かなくなっている。


立つ鳥跡を濁さずの精神で、この世界への未練、ひとつひとつ無くしていこう。




そして私の思い出も、いつかはひとつひとつ消えていく。














それでも私は、私らしく最期まで生き抜く。



私の最期の夏の日記帳。

















8月19日



死ぬまでの間、私は日記を書きます。

私の存在を私が死んでも残したいから、なんて言うとてもしょうもない理由で。

今日は私の余命が後約12日と診断された日。



同行したお母さんが泣いちゃった。

泣かないでよ、お母さん。私死ぬまで笑ってやるって決めたのに泣いちゃうよ。



死ぬまでにやりたかった12のこと、全部叶えてから死んでやります。私の生命力はきっとそこら辺の虫よりも高いはず！！



短いけど、今日はこんなもんでいいか。

明日から長々とつけると思うよ。これを読んでいくだなんて、物好きで大変なことするんだね。

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